平成22年度 春期 ITパスポート試験 問63 解説 XMLの記述方法
XMLで,文章の論理構造を記述する方法はどれか。
- ア 文章や節などを“”で囲む。
- イ 文章や節などをコンマで区切る。
- ウ 文章や節などをタグで囲む。 ✓ 正答
- エ 文章や節などをタブで区切る。
解説
XMLの正体とタグの役割
XML(eXtensible Markup Language)に関する問題で正解を選ぶための判断根拠は、その名称に含まれる「Markup(マークアップ)」という単語にあります。マークアップとは、データに目印(タグ)を付けて、そのデータが何であるかを定義することを指します。XMLでは、開始タグと終了タグを使って情報の論理構造を記述するため、選択肢ウが正解となります。
タグによる階層構造の定義
XMLは、人間にもコンピュータにも理解しやすい形でデータを整理するための言語です。例えば、社員名簿を作成する場合、以下のようにタグで囲むことでデータに意味を持たせます。
<社員> <氏名>山田太郎</氏名> <部署>営業部</部署> </社員>
このように、タグで情報を囲むことで「誰が社員で、誰が氏名なのか」という論理的な親子関係や構造が明確になります。これがXMLの最大の利点であり、HTMLがWebページの見た目を整えるための言語であるのに対し、XMLはデータそのものの意味や構造を記述するために特化しているという違いがあります。
データ交換におけるXMLの重要性
この問題がITパスポート試験で問われる理由は、システム間でデータをやり取りする際の「共通言語」としての役割を理解しているかを確認するためです。
異なるシステム同士が連携する場合、データの形式がバラバラだと読み取りに失敗します。そこで、タグを使って「これは日付です」「これは金額です」と明確に定義されたXML形式を使うことで、送信側と受信側の間で誤解なく情報を引き継ぐことができます。
例えば、Webサービスを通じて住所や注文情報を受け渡す場面や、設定ファイルを記述する場面など、現代のITシステムにおいてXMLは情報の土台を支える技術として広く活用されています。マークアップ言語という言葉が出たら、「タグで構造を定義するもの」と即座に連想できるようにしておきましょう。