ITパスポート試験 / 平成22年度 春期 ITパスポート試験 / 問79
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平成22年度 春期 ITパスポート試験 問79 解説 報奨金の条件判定

設問図

業務の改善提案に対する報奨を次の表に基づいて決めるとき, 改善額が 200 万円で, かつ, 期間短縮が 3 日の改善提案に対する報奨は何円になるか。ここで表は, 条件が 成立の場合はYを, 不成立の場合はNを記入し, これらの条件に対応したときの報奨 を○で表してある。

  1. ア 5,000
  2. イ 10,000 ✓ 正答
  3. ウ 15,000
  4. エ 30,000

解説

この問題は、提示された条件表(デシジョンテーブル)に、与えられた数値を当てはめて結果を読み取るだけで解くことができます。

手順は以下の通りです。

  1. 改善額が 200 万円の場合、「100 万円未満」という条件には当てはまらないため、評価は N(不成立)になります。
  2. 期間短縮が 3 日の場合、「1 週間未満(7 日未満)」という条件に当てはまるため、評価は Y(成立)になります。
  3. 表の列の中で、上から順に N、Y となっている列を探すと、報奨が 10,000 円の行に○がついていることがわかります。

デシジョンテーブルという手法

この問題で使われている表は、IT用語でデシジョンテーブル(意思決定表)と呼ばれます。複雑な条件分岐を整理し、漏れやダブりなくルールを記述するためのツールです。条件の組み合わせを網羅することで、どのような入力に対してどのような出力が得られるかを明確にすることができます。

プログラミングやシステム設計において、複雑なロジックを実装する際、条件が重なるとプログラムの動作が予期せぬものになるリスクがあります。デシジョンテーブルを用いることで、設計者と開発者の間で、境界値(今回の場合は100万円や1週間という区切り)の扱いや、条件が重なったときの優先順位を共有することが可能になります。

段階的な条件判定のプロセス

問題を解く際は、いきなりすべての条件を見ようとせず、以下の順序で落ち着いて対応表を絞り込むことが重要です。

まず、条件が成り立つか否かを判定します。今回の「200万円」は「100万円未満」の範囲外、「3日」は「1週間未満」の範囲内という点を見極めます。

次に、デシジョンテーブルの縦列(条件の組み合わせ)を左から順に確認します。

  • 左から1列目:Y, Y
  • 左から2列目:Y, N
  • 左から3列目:N, Y
  • 左から4列目:N, N

今回のケースは N, Y ですので、左から3列目に該当します。該当する列を下方向に辿ると、報奨が 10,000 円の行で○印と交差します。

実務における条件判定の重要性

この知識は、システム開発の要件定義や、業務フローの構築において非常に重要です。例えば、ECサイトの送料計算や割引サービスのルール策定など、現実に即した業務ロジックの整理にそのまま活用できます。

システムエンジニアが仕様書を書くとき、文章だけで「100万円以上でかつ1週間以上のときは...」と記述すると、読み手によって解釈が分かれる可能性があります。しかし、デシジョンテーブル形式で表現すれば、誰が見ても同じ結論にたどり着くことができ、誤解や実装ミスを未然に防ぐことができます。試験問題としては単純な数値の照合ですが、本質的には「複雑なルールを曖昧さなく整理する力」を試しているといえます。

参考リンク

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