ITパスポート試験 / 平成22年度 春期 ITパスポート試験 / 問78
certification-simodake-work

平成22年度 春期 ITパスポート試験 問78 解説 非接触ICカードの技術

問78 電車の定期券などとして利用される非接触ICカードに用いられている技術はどれか。

  1. ア IrDA
  2. イ RFID ✓ 正答
  3. ウ バーコード
  4. エ 無線LAN

解説

非接触ICカードを特定するキーワード

この問題は、キーワードの対応関係を覚えているかが鍵です。「非接触ICカード」という言葉が出てきたら、即座に「RFID」という言葉を連想できるようにしましょう。RFIDは「無線でID情報をやり取りする技術」の総称であり、読み取り機にかざすだけで通信できる仕組みを指します。

RFIDとその他の通信技術の違い

ITパスポート試験では、似たような通信技術が混同されやすいため、それぞれの役割と仕組みを整理しておくことが重要です。

・RFID(Radio Frequency Identification) 電磁波や電磁誘導などを利用して、タグやカード内のデータを非接触で読み書きする技術です。電車の定期券のほか、工場の在庫管理タグや図書館の蔵書管理など、身近な場所で広く使われています。

・IrDA(Infrared Data Association) 赤外線を利用した近距離データ通信です。かつての携帯電話のデータ交換や、テレビのリモコンなどが代表例です。通信相手と正対させる必要があるため、カードを「かざすだけ」の用途には向きません。

・バーコード 光の反射を利用して情報を読み取る光学式の識別コードです。商品パッケージなどに印刷されており、専用のリーダーで読み取ります。非接触ICカードのような無線通信技術ではありません。

・無線LAN(Wi-Fi) IEEE 802.11規格に基づく、比較的広範囲で高速なデータ通信を行うための技術です。スマートフォンやパソコンをインターネットに接続する際に使われます。電力消費が大きく、カードに搭載してリーダーにかざすような近距離通信には適していません。

消去法で確実に正解を導く思考

試験本番で迷ったときは、問題文の「非接触」という性質に注目してください。

  1. バーコードはそもそも「無線」ではなく「光学式」なので除外します。
  2. 無線LANは「広範囲の通信」を想定しており、電池が切れるカードには不向きと判断します。
  3. IrDAは「赤外線」であり、遮蔽物があると通信できないため、かざすだけの定期券には不向きです。
  4. 消去法の結果、無線でIDを識別する技術であるRFIDが最適であると導き出せます。

実社会と技術の結びつき

この問題が出題される背景には、RFIDが私たちの生活インフラを支える基盤技術であることを理解してほしいという意図があります。例えば、改札をスムーズに通過できるのは、RFIDが0.2秒以下の非常に短い時間でデータのやり取りを完了できるからです。

RFIDは単なる「カードの技術」にとどまらず、アパレル店舗での無人レジ(タグをまとめて読み取る)、物流現場での荷物追跡など、効率化が求められるあらゆる場所で応用されています。技術の名称と、それがどの程度の距離や用途に適しているかをセットで覚えておくことは、システムエンジニアとして働く上で非常に有益な知識となります。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう