ITパスポート試験 / 平成24年度 秋期 ITパスポート試験 / 問45
certification-simodake-work

平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問45 解説 オブジェクト指向の基本概念

次の a~d のうち、オブジェクト指向の基本概念として適切なものだけを全て挙げたものはどれか。 a クラス b 継承 c データ正規化 d ホワイトボックステスト

  1. ア a, b ✓ 正答
  2. イ a, c
  3. ウ b, c
  4. エ c, d

解説

この問題は、オブジェクト指向というシステム開発の考え方に関連する用語と、それ以外の専門用語を切り分けることができれば正解にたどり着けます。

オブジェクト指向の概念とそれ以外の整理

オブジェクト指向とは、関連するデータ(属性)と処理(メソッド)を一つのまとまり(オブジェクト)として扱う考え方です。これに関連する主要なキーワードは以下の通りです。

  • クラス: オブジェクトを作るための設計図。
  • 継承: 既存のクラスの性質を引き継いで、新しいクラスを作ること。
  • カプセル化: 内部のデータや処理を隠して、外部から直接触れられないようにすること。
  • ポリモーフィズム(多態性): 同じ操作でも、対象となるオブジェクトによって異なる動きをすること。

一方、選択肢にある用語を整理すると次のようになります。

  • データ正規化: データベースの設計において、データの重複を排除し、管理しやすくする手法。
  • ホワイトボックステスト: プログラムの内部構造(コードの分岐やパス)を意識して、論理的に正しいかを検証するテスト技法。

これらはシステム開発の工程では非常に重要ですが、オブジェクト指向そのものの概念ではありません。

消去法を用いた解答プロセス

まず、aの「クラス」とbの「継承」がオブジェクト指向の基本概念であると認識します。この時点で、選択肢ア(a, b)が有力候補となります。

次に、残りの項目を吟味します。cの「データ正規化」はデータベース設計の技術であり、オブジェクト指向とは直接関係がないと判断できます。同様に、dの「ホワイトボックステスト」はテスト技法の一種であり、オブジェクト指向とはカテゴリーが異なります。

したがって、aとbのみが含まれる選択肢アが正解となります。

現場で求められる知識の捉え方

この問題は、単なる暗記ではなく、開発現場で使われる専門用語の「所属カテゴリ」を理解しているかを問うています。

システム開発の現場では、「いま、どのプロセスの、どの技術について話しているか」を混同しないことが求められます。たとえば、オブジェクト指向で設計されたシステムであっても、テストをする際にはホワイトボックステストの手法を用いますし、保存するデータについては正規化を検討する必要があります。

これらは独立した技術や考え方であり、それぞれが開発のどのフェーズや文脈で使われるかを整理しておくことは、実務の理解を助けるだけでなく、試験におけるケアレスミスを防ぐ鍵となります。ITパスポート試験では、似たような専門用語を並べて「どれがその分野に属するか」という出題が多いため、それぞれの用語が持つ「役割」や「所属先」を意識して学習を進めると効率的です。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう