ITパスポート試験 / 平成25年度 秋期 ITパスポート試験 / 問6
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平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問6 解説 当期純利益の計算

当期純利益を求める計算式はどれか。

  1. (売上総利益)-(販売費及び一般管理費)
  2. (売上高)-(売上原価)
  3. (営業利益)+(営業外収益)-(営業外費用)
  4. (経常利益)+(特別利益)-(特別損失)-(法人税,住民税及び事業税) ✓ 正答

解説

利益の計算順序を覚える

当期純利益を求めるためには、損益計算書(P/L)における5つの利益のステップを順番に理解することが最短の解法です。最終的な利益である当期純利益は、経常利益から臨時的な損益(特別損益)を加減し、最後に国や地方自治体へ納める税金(法人税等)を引くことで算出されます。

損益計算書の5つの利益

損益計算書は、売上高から始まり、段階的に費用を差し引いていく構造になっています。試験対策としては、以下の順序を暗記するのが非常に有効です。

  1. 売上総利益(粗利):売上高 - 売上原価 商品そのものを売って得た利益です。
  2. 営業利益:売上総利益 - 販売費及び一般管理費 本業で稼いだ利益です。
  3. 経常利益:営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用 本業と財務活動(利息の支払いなど)を含めた、会社の経常的な稼ぐ力です。
  4. 税引前当期純利益:経常利益 + 特別利益 - 特別損失 火災や資産の売却など、臨時的な損益を加味した利益です。
  5. 当期純利益:税引前当期純利益 - 法人税,住民税及び事業税 すべての活動を終え、最終的に会社に残る利益です。

今回の選択肢にある計算式は、4番目の「税引前当期純利益」から「法人税等」を差し引く過程を表しています。

計算の仕組みをたどる思考プロセス

この問題を解く際は、選択肢を一つずつ「何の利益を指しているか」に変換していくとミスが減ります。

まず「売上高 - 売上原価」は売上総利益であり、もっとも基本的な指標です。 次に「売上総利益 - 販売費及び一般管理費」は営業利益を指します。 続いて「営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用」は経常利益の計算式です。 最後に、経常利益からスタートして、突発的な利益(特別利益)を足し、突発的な損失(特別損失)を引き、最後に義務である税金を引くことで、ようやく最終利益である当期純利益に到達するという思考の流れを構築します。

この「下へ行くほど範囲が広がり、最後には税金が引かれる」という構造をイメージできるようになると、似たような利益計算の問題はすべて解けるようになります。

経営状態を把握するための実務的意義

ITパスポート試験でこの知識が問われる背景には、ITエンジニアやビジネスパーソンがプロジェクトや部門の採算を正しく理解してほしいという意図があります。

たとえば、システム開発の現場では「売上」だけが強調されがちですが、実際には「人件費(販売費及び一般管理費)」や「外部ソフトのライセンス料(売上原価)」を引いた後の利益が重視されます。さらに経営層は、単なる営業利益だけでなく、投資活動の結果や税金まで考慮した当期純利益を基準に、会社の成長戦略や配当方針を決定します。

この計算構造を理解しておくことで、経営数字の報告資料を目にしたときに「今はどの段階の利益の話をしているのか」「なぜ税引前利益と当期純利益で乖離があるのか」といった分析ができるようになります。単なる暗記項目ではなく、ビジネスの現場で意思決定を支えるための必須知識といえます。

参考リンク

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