平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問59 解説 ファイルサーバ専用機
LANに直接接続して, 複数のPCから共有できるファイルサーバ専用機を何というか。
- CSV
- NAS ✓ 正答
- RAID
- RSS
解説
NAS(Network Attached Storage)を見抜くキーワード
問題文にある「LANに直接接続」「ファイルサーバ専用機」という2つのフレーズが決定打です。LANに直接つなぐストレージは「NAS」と判断しましょう。選択肢にある他の用語は、NASとは役割や性質が大きく異なります。
ファイル共有の仕組みを整理する
NASは、ネットワークに接続して利用するハードディスク装置です。パソコンから見ると、LANケーブルを介して接続されているのに、あたかも自分自身のPCに外付けハードディスクがつながっているかのようにファイル操作ができる仕組みです。
通常のファイルサーバとの違いは、OSがNAS専用にカスタマイズされている点にあります。汎用的なサーバOS(Windows Serverなど)をインストールして設定する手間を省き、購入してLANケーブルをつなぎ、Webブラウザから簡単な設定をするだけで、すぐに大容量のファイル共有環境が構築できます。
選択肢の用語を消去法で考える
なぜ他の選択肢が不適切なのか、その理由を理解することが誤答を減らす近道です。
CSV(Comma Separated Values)は、カンマで区切られたデータ形式のことです。Excelやデータベース間のデータ交換によく使われるファイル形式であり、装置の名前ではありません。
RAID(Redundant Array of Independent Disks)は、複数のハードディスクを組み合わせて、データの信頼性や高速性を高める技術のことです。NASの内部でRAID技術が使われることはよくありますが、RAIDそのものは技術の総称であり、装置そのものを指す言葉ではありません。
RSS(Really Simple Syndication)は、Webサイトの更新情報を配信するための技術です。ニュースサイトやブログの更新通知を効率よく受け取るためのフォーマットであり、記憶装置とは全く無関係です。
実務で活用するNASの知識
NASは、中小規模のオフィスや家庭で非常に重宝されるITインフラです。なぜなら、専門的なサーバ管理者がいなくても「ファイルサーバ」を運用できるからです。
例えば、部署内のPCからNASの共有フォルダへアクセスし、資料を保存・編集する運用が一般的です。また、NASにはUSBポートが備わっていることが多く、外付けHDDを接続して自動バックアップを取る設定も可能です。
ITパスポート試験では、技術的な定義を問うだけでなく「目的に応じて最適な機器を選べるか」が問われます。オフィスで「安価に」「誰でも簡単に」「ファイル共有環境を作りたい」という要件が出てきたら、NASが第一の選択肢になることを覚えておきましょう。