ITパスポート試験 / 平成27年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 / 問61
certification-simodake-work

平成27年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問61 解説 ユニバーサルデザイン

文化, 言語, 年齢及び性別の違いや, 障害の有無や能力の違いにかかわらず, できる限り多くの人が快適に利用できることを目指した設計を何というか。

  1. ア バリアフリーデザイン
  2. イ フェールセーフ
  3. ウ フールプルーフ
  4. エ ユニバーサルデザイン ✓ 正答

解説

正解の判断根拠

この問題は、キーワードの定義を直接問う知識問題です。「文化、言語、年齢、性別、障害の有無にかかわらず、最初から多くの人が快適に利用できること」という記述があれば、それはユニバーサルデザイン(エ)を指します。

選択肢にあるバリアフリーデザインとの混同を防ぐことが、この問題を確実に解く鍵となります。

ユニバーサルデザインとは何か

ユニバーサルデザインとは、特定の誰かではなく、最初からすべての人が利用しやすいように製品や環境を設計する考え方です。アメリカの建築家ロナルド・メイスによって提唱された概念で、以下のような特徴があります。

・公平な利用:誰にとっても使いやすく、排除されない。 ・自由度の高い利用:使い方が自由で、個人の好みに対応できる。 ・単純で直感的な利用:経験や知識に関係なく、見てすぐに使い方がわかる。 ・誤作動の許容:危険や間違いを最小限に抑える。

これらは、特定の障害を持つ人に特化した工夫というよりも、高齢者、子供、外国人、あるいは一時的に怪我をしている人など、あらゆる状況のユーザーを想定した設計です。

バリアフリーデザインとの違い

試験でよく並んで出題されるのがバリアフリーデザインです。

・バリアフリー:すでに存在する障害や障壁を取り除き、特定の人が利用できるように後から環境を整える考え方。 ・ユニバーサルデザイン:最初から障壁を作らないことを前提とし、誰もが当たり前に利用できるようにする考え方。

例えば、階段の横に車椅子用のスロープを後付けするのはバリアフリー的な対応です。一方、最初から段差をなくしてスロープやエレベーターを標準設備として設計し、ベビーカーも車椅子も誰もが同じルートを通れるようにするのはユニバーサルデザインの考え方です。

なぜこの知識が重要なのか

ITパスポートの試験範囲において、この概念は情報システムやWebサイトのデザインにも深く関わります。例えば、高齢者でも読みやすい大きなフォントサイズ、色覚障害に配慮した色の選択(カラーユニバーサルデザイン)、多言語への対応などがこれに該当します。

現代のIT社会では、世界中の人がインターネットを通じてサービスを利用します。開発者やエンジニアには、単に機能を実現するだけでなく、どのような属性を持つユーザーであっても「使いにくい」と感じさせない、インクルーシブ(包摂的)な設計が求められています。この知識は、システム開発やサービス設計の現場において、UX(ユーザーエクスペリエンス)を向上させるための重要な基礎教養となります。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう