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平成27年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問85 解説 アンケート集計表のセル参照

設問図

問85 図1の評価集計表のセルB208に、該当する複数を表示する式が入力されている。 セルB208に入力されている式はどれか。ここで、セルB208の式は、セルB208~G212に複写する。

  1. ア 条件付個数("$B$3:$B$63, = A$208)
  2. イ 条件付個数("$B$3:$G$63, = $A$3)
  3. ウ 条件付個数("B$3:$B$63, = $A$208)
  4. エ 条件付個数("B$3:$G$63, = A$208) ✓ 正答

解説

この問題は、表計算ソフトにおけるセル参照の「絶対参照(記号あり)」と「相対参照(記号あり)」と「相対参照(記号なし)」の仕組みを理解しているかが鍵です。

正しい式を選ぶ手順は以下の通りです。

  1. 参照範囲(検索対象の範囲)を固定する 集計対象となるアンケート結果の範囲は、コピーしても常に同じ場所を参照しなければなりません。そのため、行番号には絶対参照()をつけて固定する必要があります。したがって、範囲指定は「B)をつけて固定する必要があります。したがって、範囲指定は「B3:GG63」のように、行番号の前に$をつけるのが正解です。

  2. 検索条件(行・列)を適切に切り替える 計算式を横(列方向)にコピーしたときは「列」が変化し、縦(行方向)にコピーしたときは「行」が変化するようにします。条件となるセルA208(評価値)については、コピーしても列がずれないようにAの前に$をつけるのが一般的ですが、この問題のように表を埋める場合は、検索対象の列や行の役割に合わせて相対参照を使い分ける必要があります。

絶対参照と相対参照のルール

Excelなどの表計算ソフトにおいて、セル番地につける$マークは、コピーや貼り付けをした際の変化を止めるためのブレーキのような役割を果たします。

  • 相対参照($なし):コピー先に合わせて行や列が自動的にスライドします。
  • 絶対参照($あり):コピー先がどこであっても、参照先を完全に固定します。
  • 複合参照($片方のみ):行または列のどちらか片方だけを固定します。

今回の問題で「B3:3:G$63」と指定されているのは、コピー先が下のセルに移動した際に、検索範囲の開始行(3)と終了行(63)がずれないようにするためです。

なぜこの知識が重要なのか

実務において、このテクニックは「効率的なデータ集計」に欠かせません。例えば、数百人分のアンケート回答を一気に集計する場合、一つずつ手作業で式を入力していてはミスが起きやすく、時間もかかります。

絶対参照と相対参照を適切に組み合わせることで、たった一つのセルに式を入力し、それをドラッグしてコピーするだけで、表全体を一瞬で完成させることができます。ITパスポート試験でこの問題が出題されるのは、単なる知識の暗記ではなく、コンピュータを使って効率的かつ正確に作業を行うための基礎的な論理的思考力を確認するためです。

この知識を使いこなすためのヒント

実務では、エラーを防ぐために「まずは絶対参照で範囲を固定してから、必要に応じて解除する」というクセをつけると、計算ミスを大幅に減らすことができます。この問題は、試験対策を超えて、今後の業務効率を大きく左右する基礎体力と言えるでしょう。

参考リンク

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