平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問3 解説 教育訓練の手法
現在担当している業務の実践を通じて,業務の遂行に必要な技術や知識を習得させる教育訓練の手法はどれか。
- ア CDP
- イ eラーニング
- ウ Off-JT
- エ OJT ✓ 正答
解説
この問題は、キーワードである「業務の遂行を通じて」「教育訓練」という言葉から、職場の実務を通じた研修手法を指す選択肢を選ぶのが正解です。
OJTとOff-JTという対照的な概念
教育訓練の手法には、大きく分けてOJTとOff-JTの2種類があります。
OJTはOn-the-Job Trainingの略で、現場での実務を通じて、上司や先輩から直接、仕事の進め方や知識を学ぶ手法です。実戦形式であるため、個々の業務内容に合わせた実践的なスキルが身につきやすく、コストを抑えられるという特徴があります。今回の問題文はまさにこの定義を指しています。
一方で、Off-JTはOff-the-Job Trainingの略です。こちらは日常の業務から一時的に離れ、研修会場や座学形式で知識を学ぶ手法です。外部講師を招いたり、階層別の集合研修を行ったりするケースがこれに当たります。業務を離れることで、普段の作業だけでは網羅しにくい体系的な知識や、最新の理論などを集中的に習得できるメリットがあります。
キャリア形成における役割の違い
ITパスポート試験では、これら二つの手法を使い分けることの重要性が問われることがあります。
企業において、新人研修のような基礎知識の習得にはOff-JTが向いており、配属後の具体的なシステム開発の手順や、社内ルールへの適応にはOJTが適しているといった使い分けが代表的な場面です。実務では、これらを組み合わせることで、効率的にスキルアップを図ることが推奨されています。
なお、選択肢のアにあたるCDP(Career Development Program)は、従業員が能力を発揮し続けられるよう、中長期的な計画を立ててキャリア形成を支援する仕組みのことです。教育手法そのものではなく、より大きな人事戦略のフレームワークを指します。イのeラーニングは、ITを活用して時間や場所を選ばずに学習する手段であり、Off-JTの一形態とみなすことができます。
これらの知識は、組織の中での人材育成のあり方を理解する上で非常に重要です。マネジメント層がどのように部下を育成すべきかを考える際や、自身のキャリアを考える際の基本的な知識として活用してください。