平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問6 解説 BIの概念
ビジネスに関わるあらゆる情報を蓄積し,その情報を経営者や社員が自ら分析し,分析結果を経営や事業推進に役立てるといった概念はどれか。
- ア BI ✓ 正答
- イ BPR
- ウ EA
- エ SOA
解説
問題文に含まれる「情報を蓄積」「自ら分析」「意思決定に役立てる」というキーワードに注目しましょう。これらの言葉は、まさにBI(Business Intelligence)の定義そのものです。他の選択肢は目的や手法が異なるため、消去法で正解を導くことができます。
BI(Business Intelligence)とは
BIとは、企業内に散らばっている膨大なデータを収集・蓄積し、それらを分析して「経営上の意思決定」に活用するための仕組みや手法のことです。
例えば、スーパーマーケットのPOSデータ(レジの売上情報)をBIツールで分析することで、「雨の日にはどの商品が売れるのか」「特定の年代に人気の商品は何か」といった傾向を可視化できます。この分析結果をもとに、仕入れ量を調整したり、キャンペーンを企画したりすることで、勘や経験に頼らない科学的な経営判断が可能になります。
その他の選択肢が指す概念
試験対策として、なぜ他の選択肢が誤りなのかを理解しておくことが重要です。
・BPR(Business Process Reengineering) 業務プロセスを抜本的に見直し、再構築することです。コスト削減や納期短縮など、業務の効率を劇的に改善させることを目的とします。
・EA(Enterprise Architecture) 組織全体の情報システムを、ビジネスプロセスやデータ構造の観点から整理・最適化する設計手法です。組織全体のシステムを俯瞰して整理するための「設計図」のようなものだと考えるとわかりやすいでしょう。
・SOA(Service Oriented Architecture) システムを機能単位(サービス)として構築し、それらを組み合わせて業務システムを作る手法です。部品を組み合わせるようにシステムを構築できるため、柔軟な変更が可能になります。
なぜこの知識が重要なのか
現代のビジネス現場では「データ駆動型経営(データドリブン)」が求められています。勘や経験だけでなく、蓄積された事実(データ)を根拠にして戦略を立てることが、激しい市場競争を勝ち抜くための必須条件となっているからです。
この問題は、ITパスポート試験においても頻出のテーマです。技術そのものだけでなく「その技術を導入することで、組織にどのような利益がもたらされるのか」という目的意識を持って学習すると、より理解が深まります。