ITパスポート試験 / 平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 / 問41
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平成27年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問41 解説 PMBOKの定義

PMBOKについて説明したものはどれか。

  1. ア システム開発を行う組織がプロセス改善を行うためのガイドラインとなるものである。
  2. イ 組織全体のプロジェクトマネジメントの能力と品質を向上し,個々のプロジェクトを支援することを目的に設置される専門部署である。
  3. ウ ソフトウェアエンジニアリングに関する理論や方法論,ノウハウ,そのほかの各種知識を体系化したものである。
  4. エ プロジェクトマネジメントの知識を体系化したものである。 ✓ 正答

解説

PMBOKという言葉を見たら、迷わず「プロジェクトマネジメントの知識体系」と結びつけるのがこの問題の正攻法です。PMBOKの「BOK」はBody of Knowledge(知識体系)の略であると覚えておけば、消去法に頼ることなく一瞬で正解を選べます。

PMBOKとは何か

PMBOK(Project Management Body of Knowledge)は、プロジェクトマネジメントの世界標準と言われるガイドブックです。プロジェクトを成功させるために、「何を」「どのような手順で」進めるべきかというノウハウが体系的にまとめられています。

この知識体系は、例えばプロジェクトの範囲を定義する、スケジュールを管理する、コストを見積もる、リスクを洗い出すといった、プロジェクト管理者が日常的に直面するタスクの指針となります。決して「こうしなければならない」という法律ではありませんが、世界中のプロジェクト現場で「共通言語」として利用されており、ITプロジェクトを円滑に進めるための「教科書」のような存在です。

紛らわしい選択肢の正体

試験ではPMBOKと似た用語が選択肢に並びます。ひっかからないために、それぞれの用語を整理しておきましょう。

選択肢アの「プロセス改善のガイドライン」は、CMMIなどが該当します。組織のソフトウェア開発能力を成熟度で評価し、プロセスを向上させるための枠組みです。

選択肢イの「プロジェクトマネジメントを支援する専門部署」は、PMO(Project Management Office)のことです。PMBOKが「知識の集合体(ドキュメント)」であるのに対し、PMOはプロジェクトを横断的にサポートする「組織やチーム」を指します。

選択肢ウの「ソフトウェアエンジニアリングを体系化したもの」は、SWEBOK(Software Engineering Body of Knowledge)のことです。名前が似ていますが、PMBOKが「管理」に焦点を当てているのに対し、SWEBOKは「ソフトウェア開発の技術的な手法や知識」を体系化したものです。

なぜこの知識が必要なのか

実際の現場では、プロジェクトごとにやり方がバラバラだと混乱が生じます。PMBOKのような共通の知識体系があることで、「今はリスク管理のプロセスを話し合おう」「WBSを作成しよう」といった会話がスムーズになり、チームメンバー間で認識を統一できます。

ITパスポート試験においてこの問題が出題される意図は、ITに関わる人間が、プロジェクトを管理するための標準的な作法を理解しているかを問うためです。PMBOKの内容を丸暗記する必要はありませんが、少なくとも「管理の手法をまとめたガイドライン」であることを理解しておくことで、開発現場の意思疎通がスムーズになります。

参考リンク

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