平成28年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問65 解説 通信プロトコル
通信プロトコルの説明として,最も適切なものはどれか。
- ア PCやプリンタなどの機器をLANへ接続するために使われるケーブルの集線装置
- イ Webブラウザで指定する情報の場所とその取得方法に関する記述
- ウ インターネット通信でコンピュータを識別するために使用される番号
- エ ネットワークを介して通信するために定められた約束事の集合 ✓ 正答
解説
通信プロトコルを正しく理解し、選択肢から判断する問題です。
問題の解き方
この問題は、ITパスポート試験で頻出する「通信プロトコル」という基本的な概念を問うものです。選択肢を一つずつ見ていき、それぞれの選択肢が通信プロトコルとどのように関係するのか、あるいは関係しないのかを判断していきます。
- ア PCやプリンタなどの機器をLANへ接続するために使われるケーブルの集線装置:これは「ハブ」や「スイッチングハブ」などのネットワーク機器の説明であり、通信プロトコルそのものではありません。
- イ Webブラウザで指定する情報の場所とその取得方法に関する記述:これは「URL(Uniform Resource Locator)」や「HTTP(Hypertext Transfer Protocol)」などのプロトコルの一部、あるいはそれらを人間が理解しやすい形で表現したものですが、プロトコル全体の定義としては不十分です。
- ウ インターネット通信でコンピュータを識別するために使用される番号:これは「IPアドレス(Internet Protocol address)」の説明であり、通信プロトコルの「一部」ではありますが、プロトコルそのものの定義ではありません。
- エ ネットワークを介して通信するために定められた約束事の集合:これが通信プロトコルの定義そのものです。
したがって、最も適切なのは「エ」となります。
通信プロトコルとは何か?
通信プロトコルとは、コンピュータやネットワーク機器が互いに通信を行うために、あらかじめ決められた「約束事」や「手順」の集まりです。人間が会話をする際に、お互いが理解できる言葉(言語)を使い、挨拶から始め、相手の話を聞き、自分の意見を伝えるといった一連のルールやマナーがあるように、コンピュータ同士の通信でも、どのような形式でデータを送受信するか、エラーが発生した場合にどうするか、といった細かなルールが定められています。
これらの約束事がなければ、異なるメーカーのコンピュータや、異なる種類のネットワーク機器が、お互いの意図を理解できず、円滑な通信は実現できません。
なぜ通信プロトコルが重要なのか?
通信プロトコルは、私たちが日常的に利用しているインターネットや様々なネットワークサービスを支える基盤となっています。例えば、
- Webサイトの閲覧(HTTP/HTTPS):Webブラウザ(Chrome, Firefoxなど)とWebサーバーの間で、Webページの情報(HTMLファイル、画像など)をどのようにやり取りするかを定めています。URLに「http://」や「https://」と表示されているのは、このHTTP/HTTPSプロトコルを使用していることを示しています。
- メールの送受信(SMTP, POP3, IMAP):メールソフト(Outlook, Gmailなど)とメールサーバーの間で、メールの送信や受信をどのように行うかを定めています。
- ファイルの転送(FTP):ネットワーク経由でファイルを送受信する際の手順を定めています。
- ネットワーク機器の管理(SNMP):ネットワーク機器の状態を監視したり、設定を変更したりする際の手順を定めています。
これらのプロトコルが標準化されているからこそ、世界中の様々なコンピュータやデバイスが、互いに通信し、情報交換することができるのです。ITパスポート試験では、このようなネットワークの基本的な仕組みを理解しているかが問われます。