平成28年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問68 解説 無線LANの識別
無線LANのネットワークを識別するために使われるものはどれか。
- ア Bluetooth
- イ ESSID ✓ 正答
- ウ LTE
- エ WPA2
解説
無線LANのネットワークを識別するものはどれか
この問題は、無線LANの基本的な仕組みに関する知識を問うています。選択肢の中から、無線LANのネットワークを識別するために使われるものを特定できれば正解できます。
無線LANを識別する「ESSID」とは
無線LANに接続する際、スマートフォンやパソコンの画面に表示される「〇〇_Wi-Fi」「△△_Guest」といった名前を見たことがあるでしょう。あれが、無線LANネットワークを識別するための名前です。この問題で問われているのは、まさにその識別子の名称です。
選択肢を見ると、Bluetooth、ESSID、LTE、WPA2と並んでいます。
- Bluetooth は、数メートル程度の近距離で、機器同士を無線で接続するための通信規格です。Wi-Fiのように広範囲のネットワークを識別するものではありません。
- LTE は、携帯電話で使われる高速なモバイル通信の規格です。これも無線LANのネットワーク識別とは直接関係ありません。
- WPA2 は、無線LANの通信を暗号化するためのセキュリティ方式の一つです。ネットワークを「識別する」のではなく、「保護する」ための仕組みです。
これらの選択肢と比較すると、無線LANのネットワークを識別するための名称として最も適切なのは ESSID(Extended Service Set Identifier) です。ESSIDは、Wi-Fiアクセスポイントが発信するネットワーク名を意味し、ユーザーはこのESSIDを選択して接続したいネットワークを選びます。
ESSIDが使われる場面と教育的意図
ESSIDは、私たちが日常生活でWi-Fiに接続する際に最も目にする情報です。例えば、カフェや駅、公共施設などで提供されているフリーWi-Fiや、自宅のWi-Fiルーターに設定するネットワーク名がESSIDにあたります。
ITパスポート試験では、このように身近なIT技術の基本的な仕組みを理解しているかが問われます。ESSIDを知っていることは、単に用語を覚えているだけでなく、「無線LANのアクセスポイントには、それぞれ固有の名前(識別子)があり、それを使って接続するネットワークを選択する」という基本的な通信の仕組みを理解していることの証となります。
この知識は、例えば以下のような場面で役立ちます。
- 自宅のWi-Fi設定: 複数のSSID(例えば、2.4GHz帯と5GHz帯で異なるSSIDを設定している場合など)がある場合に、どちらに接続すべきか判断するのに役立ちます。
- 公共Wi-Fiの利用: 悪意のある第三者が偽のWi-Fiアクセスポイント(いわゆる「野良Wi-Fi」)を設置し、ESSIDを正規のものと似せてユーザーを騙すことがあります。ESSIDの仕組みを理解していれば、安易に怪しいネットワークに接続してしまうリスクを減らすことができます。
- ネットワーク管理: 企業や組織で多数の無線LANアクセスポイントを運用する場合、ESSIDを適切に管理することで、ネットワークの構成を把握しやすくなります。