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平成28年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問75 解説 ファイルパスの指定

設問図

図に示すような階層構造をもつファイルシステムにおいて, *印のディレクトリ (カレントディレクトリ)から“..¥..¥DIRB¥Fn.txt”で指定したときに参照される ファイルはどれか。ここで, 図中の□はディレクトリ名を表し, ファイル の指定方法は次のとおりである。 〔指定方法〕 (1) ファイルは“ディレクトリ名…¥ディレクトリ名¥ファイル名”のように, 経 路上のディレクトリを順に“¥”で区切って並べた後に“¥”とファイル名を指定 する。 (2) カレントディレクトリは“.”で表す。 (3) 1階層上のディレクトリは“..”で表す。 (4) 始まりが“¥”のときは, 左端のルートディレクトリが省略されているものと する。

  1. ①のFn.txt
  2. ②のFn.txt
  3. ③のFn.txt
  4. ④のFn.txt ✓ 正答

解説

ファイルパスの指定方法と、カレントディレクトリからの相対パスによるファイル参照について理解することで、正解を導くことができます。

相対パスによるファイル参照の解き方

指定されたファイルパス " ....\DIRB\Fn.txt " を、カレントディレクトリ(*印)から順番にたどっていきます。

  1. ..: カレントディレクトリから1つ上の階層へ移動します。図の*印(DIRB)から1つ上の階層は、DIRAがあった階層(ルートディレクトリ)です。
  2. ..: さらに1つ上の階層へ移動します。しかし、DIRAがあった階層はルートディレクトリなので、これ以上上に移動することはできません。この場合、ルートディレクトリに留まります。
  3. DIRB: ルートディレクトリから、DIRBという名前のディレクトリへ移動します。
  4. Fn.txt: 移動したDIRBディレクトリの中から、Fn.txtという名前のファイルを探します。

図を見ると、ルートディレクトリ(DIRAがあった階層)には、いくつかDIRBという名前のディレクトリが存在し、それぞれにFn.txtというファイルが格納されている可能性があります。

  • 最初の..でルートディレクトリに戻り、そこからDIRBに移動した際に参照されるのは、図の下の方にある、ルートディレクトリから直接ぶら下がっているDIRBディレクトリ()です。
  • そのDIRBディレクトリの中にあるFn.txtが、最終的に参照されるファイルとなります。

したがって、正解は④のFn.txtです。

ファイルシステムの階層構造とパス指定

この問題は、コンピュータがどのようにファイルやディレクトリを管理しているかの基本となる「ファイルシステムの階層構造」と、その中での「パス指定」に関する理解を問うています。

ファイルシステムの階層構造

多くのオペレーティングシステム(Windows, macOS, Linuxなど)では、ファイルやディレクトリは木のような「階層構造」で管理されています。

  • ルートディレクトリ: 一番上の階層にある特別なディレクトリです。Windowsでは通常Cドライブなどがこれにあたります。
  • ディレクトリ: ファイルや他のディレクトリを格納できる箱のようなものです。
  • ファイル: 実際のデータ(文書、画像、プログラムなど)です。

この構造により、膨大な数のファイルを効率的に整理し、見つけやすくしています。

パス指定の種類

ファイルやディレクトリを指定する方法には、主に絶対パスと相対パスの2種類があります。

  • 絶対パス: ルートディレクトリから目的のファイルやディレクトリまでの完全な経路を指定する方法です。例えば、Windowsでは C:\Users\YourName\Documents\file.txt のようになります。どこから指定しても、必ず同じ場所を指します。
  • 相対パス: 現在いるディレクトリ(カレントディレクトリ)を基準にして、目的のファイルやディレクトリまでの経路を指定する方法です。今回の問題で使われている ..\..\DIRB\Fn.txt は相対パスの例です。
相対パスの記号解説
  • . (ピリオド): 現在いるカレントディレクトリ自身を指します。
  • .. (ピリオド2つ): カレントディレクトリの1つ上の階層(親ディレクトリ)を指します。
  • \ (バックスラッシュ、またはスラッシュ): ディレクトリやファイル名を区切る記号です。

問題の教育的意図

この問題を通して、受験者は以下の点を理解することが期待されます。

  • 階層構造のイメージ: ファイルシステムがどのように構成されているかを具体的にイメージできるようになります。
  • 相対パスの活用: 現在いる場所から、目的のファイルへ効率的に移動するための相対パスの仕組みを理解します。これは、コマンドライン操作など、実際のIT作業で頻繁に利用されるスキルです。
  • パスの解析能力: 複雑に見えるパス指定から、どのファイルが参照されるかを論理的に推測する能力を養います。これは、トラブルシューティングやプログラムのデバッグなど、原因究明の場面で役立ちます。

参考リンク

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