ITパスポート試験 / 平成28年度 春期 ITパスポート試験 / 問67
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平成28年度 春期 ITパスポート試験 問67 解説 WANの利用事例

PCやサーバ,通信機器,プリンタなどの間での通信を行う事例のうち,WANを利用する必要があるものはどれか。

  1. 大阪支社内のLANに複数のPCと1台のファイルサーバを接続し,ファイルサーバに格納されたファイルを,そのLANに接続されたどのPCからでもアクセス可能とする。
  2. 家庭内で,PCとプリンタをBluetoothで接続し,PCで作成した資料をプリンタで印刷する。
  3. サーバールーム内で,PCとWebサーバをハブに接続し,PCからWebサーバのメンテナンスを行う。
  4. 福岡営業所内のLANに接続されたPCから,東京本社内のサーバにアクセスし,売上情報をアップロードする。 ✓ 正答

解説

この問題は、ネットワークの規模を示す「LAN」と「WAN」という用語の違いを理解しているかを問うものです。

正解を導くための判断基準は、通信を行う2点間の距離です。LAN(Local Area Network)は同一建物内など限られた範囲のネットワークを指し、WAN(Wide Area Network)は都市間や国境を越えるような、地理的に離れた拠点間を結ぶネットワークを指します。選択肢の中で、離れた拠点同士の通信が必要なものを選びましょう。

LANとWANの定義と違い

LANは、家庭、オフィス、学校などの限られた狭い範囲に構築されるネットワークです。イーサネットケーブルやWi-Fiなどを用いて接続され、高速で安定した通信が可能です。一方のWANは、プロバイダ(通信事業者)の回線網を利用し、遠く離れた場所同士を繋ぐためのネットワークです。

ITパスポート試験において、この2つを区別する際は以下のポイントを押さえてください。

・LAN:一つの建物内、一つの敷地内など、限定的な範囲。 ・WAN:拠点間(大阪と東京、福岡と東京など)を結ぶ広域の通信網。

なぜこの知識が重要なのか

実務の世界では、ネットワーク設計を行う際に、その通信が建物内で完結するのか、それとも社外や遠方の支店へ接続する必要があるのかを常に意識します。

例えば、社内のファイル共有ならLANだけで十分ですが、テレワークで自宅から会社の社内システムにアクセスする、あるいは支店から本社のデータベースを操作するといった場合には、必然的にWANを利用することになります。この際、セキュリティの観点からVPN(Virtual Private Network)という技術を使って、WANの中に仮想的な専用回線を構築することが一般的です。

この問題の教育的意図は、単なる用語暗記ではなく「ネットワークの範囲と、それに適した通信形態の使い分け」というネットワーク構築の基礎知識を身につけさせることにあります。

各選択肢の分析

・大阪支社内のLAN:同一支社内であるため、LANの範囲内です。 ・家庭内でのBluetooth:近距離無線通信であり、ネットワークというよりは機器同士の直接接続(PAN:Personal Area Network)に近い考え方です。 ・サーバールーム内:同じ部屋の中ですので、もちろんLANです。 ・福岡と東京:地理的に大きく離れているため、WANを利用した通信が必要です。

参考リンク

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