ITパスポート試験 / 平成28年度 春期 ITパスポート試験 / 問68
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平成28年度 春期 ITパスポート試験 問68 解説 MACアドレスの定義

MACアドレスに関する記述のうち,適切なものはどれか。

  1. 同じアドレスをもつ機器は世界中で一つしか存在しないように割り当てられる。 ✓ 正答
  2. 国別情報が含まれており,同じアドレスをもつ機器は各国に一つしか存在しないように割り当てられる。
  3. ネットワーク管理者によって割り当てられる。
  4. プロバイダ(ISP)によって割り当てられる。

解説

選択の判断根拠

MACアドレスは、通信機器に製造段階で割り当てられる世界で唯一のアドレスです。この「世界中で重複しない」という性質(一意性)がこの問題の最大のポイントです。他の選択肢にある「管理者やISPが割り当てるもの」はIPアドレス等の論理アドレスを指すため、誤りとなります。

MACアドレスとは何か

MACアドレス(Media Access Control address)は、LANカードやルータなどのネットワーク機器が持つ物理的な識別番号です。48ビットの数値で構成され、一般的には16進数で表されます。

このアドレスは製造時にメーカーによって割り当てられ、世界中で同じ番号が二度と使われないよう厳密に管理されています。MACアドレスは、同じネットワークセグメント(直接つながっている範囲)内での通信相手を特定するために不可欠な情報です。たとえるなら、世界中の住民全員に絶対に重複しない「製造番号」が割り振られているような状態であり、これによってネットワーク機器は誰からの通信なのか、誰に届けるべき通信なのかを識別しています。

IPアドレスとの決定的な違い

試験で混同しやすいのがIPアドレスとの違いです。MACアドレスは機器そのものに付随する「物理的なアドレス」であるのに対し、IPアドレスはネットワークに参加するたびに付与される「論理的なアドレス」です。

  • MACアドレス:機器固有。ネットワークを移動しても変わらない。
  • IPアドレス:場所(ネットワーク)に応じて変わる。プロバイダや管理者が割り当てる。

例えば、郵便物に例えるとMACアドレスは「製品の製造番号」であり、IPアドレスは「その時々の住所」です。機器同士が通信する際は、最終的にMACアドレスを用いて物理的な配送(データリンク層での通信)が行われます。ネットワーク管理者が設定したり、プロバイダから提供されたりするのはあくまでIPアドレスであるため、選択肢の後半部分は誤りとなります。

この知識がなぜ重要か

ネットワークのトラブルシューティングにおいて、MACアドレスの理解は必須です。例えば、無線LANルータで特定の機器だけ通信を許可する「MACアドレスフィルタリング」という機能がありますが、これは「世界で唯一のこのアドレスを持つ機器だけ通す」という仕組みです。

また、社内ネットワークで「誰のパソコンが不正な通信をしているか」を特定する際も、IPアドレスだけでなくMACアドレスを追跡することで、PCがどのポートに接続されているかまで特定できる場合があります。ITパスポート試験では、こうした「物理的な特定手段」と「論理的な通信制御」の区別を明確にしておくことが、ネットワーク分野の問題を解く鍵となります。

参考リンク

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