平成28年度 春期 ITパスポート試験 問69 解説 ソフトウェア修正ファイル
ソフトウェアの不具合を修正するために提供されるファイルのことを何と呼ぶか。
- パターンファイル
- バックアップファイル
- バッチファイル
- パッチファイル ✓ 正答
解説
問題の解き方
ソフトウェアの不具合(バグ)やセキュリティ上の脆弱性を修正するために、後から配布されるプログラムのことを指す用語を選ぶ問題です。英単語のpatch(継ぎ当て、当て布)が語源であると連想できれば、誤選択肢を排除して正解を導くことができます。
パッチファイルとは何か
パッチファイル(パッチ)とは、インストール済みのソフトウェアに対して、開発元が修正コードなどを追加・適用するためのファイルです。ソフトウェアを丸ごと入れ替えるのではなく、不具合がある部分だけを書き換えるために使われます。
かつては配布が困難だったため、大きな不具合が重なるまで修正版を出さないこともありましたが、現在はインターネットを通じて即座に配布・適用されるのが一般的です。
誤選択肢の正体
・パターンファイル ウイルス対策ソフトなどが利用する、ウイルスの特徴を記録したデータベースファイルのことです。不具合を直すのではなく、ウイルスを検知するための辞書のような役割を果たします。
・バックアップファイル 万が一のデータ消失に備えて、コピーとして保存しておくファイルです。修正のためではなく、保全のために作成されます。
・バッチファイル 複数のコマンドをまとめて記述し、一括で実行するためのファイルです。Windows環境などで作業を自動化するために用いられます。
実務やセキュリティへの意識
この知識は、ITパスポートの試験対策にとどまらず、情報セキュリティの基礎として非常に重要です。
現代のサイバー攻撃の多くは、ソフトウェアの不具合(脆弱性)を突いて行われます。開発元が修正パッチを公開したにもかかわらず、ユーザーがそれを適用せずに放置していると、攻撃の標的になりやすくなります。実務の現場では、新しいパッチが公開された際に、それを適用するための検証作業や、全社的な適用計画を立てることがIT管理者の重要な責務となります。パッチを当てるという概念を知っていることは、システムを安全に維持管理する第一歩です。