平成29年度 秋期 ITパスポート試験 公開問題 問59 解説 パスワード管理
コンピュータなどのアカウントに設定するパスワードに関し,使用する文字種や 長さなどの条件を定めたものはどれか。
- ア シングルサインオン
- イ パスワードクラック
- ウ パスワードポリシ ✓ 正答
- エ ワンタイムパスワード
解説
この問題は「パスワードのルール」というキーワードが含まれている選択肢を選ぶことで正解にたどり着けます。問題文にある「文字種や長さなどの条件を定めたもの」という定義に合致するのはパスワードポリシだけです。
パスワードポリシ(Password Policy)とは、システム管理者が利用者に対して課すパスワードの規則のことです。具体的には、以下のような項目が設定されます。
・パスワードの最低文字数(例:8文字以上) ・使用すべき文字種(英大文字、小文字、数字、記号を混ぜるなど) ・パスワードの有効期限(例:90日ごとに変更する) ・過去のパスワードの再利用禁止(例:過去5回分は使用不可)
これらのルールを設ける最大の目的は、第三者による不正ログインや推測攻撃を困難にすることです。短すぎるパスワードや単純な英数字のみのパスワードは、コンピュータによる解析ツールで短時間で解読されてしまうリスクがあるため、ITパスポート試験では安全なパスワード運用のための必須知識とされています。
他の選択肢について、なぜ誤りなのかを整理しましょう。
シングルサインオンは、一度の認証で複数のサービスやシステムを利用できるようにする仕組みです。パスワードを管理する「ルール」ではありません。
パスワードクラックは、コンピュータの能力を駆使してパスワードを強引に解読する攻撃手法のことです。パスワードを安全にするための基準ではなく、それを破ろうとする悪意のある行為を指します。
ワンタイムパスワードは、一度限り有効な使い捨てのパスワードのことです。認証を強化する「方式」のひとつであり、パスワードの作成基準を定めた規約ではありません。
試験本番では、これらの用語が混同されやすいため、役割を明確に区別しておくことが大切です。「ルールそのもの」がパスワードポリシ、「認証の仕組み」がシングルサインオン、「攻撃手法」がパスワードクラック、「認証方式の一種」がワンタイムパスワードと覚えておきましょう。
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