ITパスポート試験 / 平成29年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 / 問84
certification-simodake-work

平成29年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問84 解説 WANの定義

問84 ネットワークの構成のうち, WAN に該当するものはどれか。

  1. ア. 自社が管理する通信回線を使用して, 同一敷地内の建物間を結ぶネットワーク
  2. イ. 自社ビル内のフロア間を結ぶネットワーク
  3. ウ. 通信事業者の通信回線を使用して, 本社と他県の支社を結ぶネットワーク ✓ 正答
  4. エ. フロア内の各 PC を結ぶネットワーク

解説

ネットワークの範囲を示す用語(LANとWAN)の定義を比較し、物理的な距離と回線の所有形態を確認することで正解を導き出せます。WAN(Wide Area Network)は広域ネットワークを指し、通信事業者のネットワークを経由して離れた拠点を結ぶものを指します。これに対し、組織が自前で配線する狭い範囲のネットワークはLAN(Local Area Network)に分類されます。

通信ネットワークを分類する際の基準には、地理的な広がりと、誰がその回線を管理しているかという視点が重要です。

LANは、家庭内、オフィスビル内、あるいは同一敷地内といった比較的狭い範囲を指します。敷設されるケーブルなどのインフラは、基本的にその組織が管理するものになります。選択肢のア、イ、エはすべて、このLANの範囲に含まれる形態です。例えば、フロア内や建物内の接続であれば、自社でLANケーブルやスイッチングハブを配置してネットワークを構築できます。

一方、WANは、通信事業者の提供する公共の通信サービス(電気通信回線)を利用して、地理的に離れた拠点を結びます。例えば、東京の本社と大阪の支社を専用線やVPNなどでつなぐ場合、その間の回線は通信事業者の設備を借りることになります。このように、広範囲をカバーし、外部の通信インフラを介して接続するのがWANの特徴です。

実務においては、単にネットワークを構築するだけでなく、それがLANなのかWANなのかを意識することが、セキュリティ対策やコスト計算の前提となります。例えば、社内LANであればファイアウォールによる境界防御が中心となりますが、WANを利用する場合は、公共の回線を経由することによる情報の盗聴リスクなどを考慮し、暗号化技術であるVPNの活用や、より強固なネットワーク監視が必要になります。ITパスポート試験において、このネットワークの分類は、ITインフラの設計や運用管理の基礎となる重要な概念です。

ネットワークの分類(LANとWANなど)- IT用語辞典 e-Words https://e-words.jp/w/WAN.html

【図解】LANとWANの違いとは?ネットワークの仕組みをわかりやすく解説 - NECフィールディング https://www.fielding.co.jp/column/it-infra/lan-wan-difference/

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう