平成29年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問85 解説 無線LANのESSID
問85 無線 LAN で使用する ESSID の説明として, 適切なものはどれか。
- ア. アクセスポイントの MAC アドレス
- イ. 使用する電波のチャネル番号
- ウ. デフォルトゲートウェイとなるアクセスポイントの IP アドレス
- エ. 無線のネットワークを識別する文字列 ✓ 正答
解説
ESSIDは無線LANネットワークにつける「名前」であると覚えましょう。選択肢の中で「名前(識別子)」に該当するものはエだけですので、これが正解となります。
ESSIDはExtended Service Set Identifierの略称で、日本語では拡張サービスセット識別子と呼ばれます。無線LANを利用する際、PCやスマートフォンなどの端末が、数あるWi-Fiスポットの中から「どのネットワークに接続するか」を判別するための文字列です。
日常生活において、カフェや自宅でWi-Fi接続の設定画面を開いた際、リストの中に「Buffalo-XXXX」や「aterm-XXXX」といった英数字の羅列が並んでいるのを見たことがあるはずです。このリストに表示されているものこそがESSID(またはSSID)です。
技術的な背景として、電波は目に見えないため、複数のアクセスポイントが近接している場所では電波が混在します。端末側は、受信した電波の束の中から自分が接続すべきネットワークを特定しなければなりません。このとき、端末はあらかじめ設定されたESSIDと同じ文字列を送信しているアクセスポイントを探し出し、通信を確立します。
混同しやすい用語としてSSIDがありますが、厳密にはSSIDが無線LANのグループを識別する最小単位の名称であり、ESSIDは複数のアクセスポイントを束ねて一つのネットワークとして運用する際の識別子を指します。しかし、現在の無線LAN環境ではこれらが区別なく使われることが多く、試験対策としてはどちらも「無線ネットワークの名前」と捉えて問題ありません。
この知識は、セキュリティ設定の場面でも重要です。たとえば、ESSIDのステルス機能(SSID隠蔽)という設定を有効にすると、ネットワークの名前を端末側に自動通知しなくなります。この設定を利用する場合、ユーザーは正しいESSIDを手動で入力しなければ接続できないため、ネットワークの存在を隠して不正アクセスを防止する一助となります。
ITパスポート試験では、技術的な定義を問うだけでなく、設定画面に表示される用語と実社会での役割を結びつけて理解しておくことが、応用問題を解く鍵となります。
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