平成30年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問33 解説 提案依頼書(RFP)
情報システムの導入に当たり,ユーザがベンダに提案を求めるために提示する文 書であり,導入システムの概要や調達条件を記したものはどれか。
- ア RFC
- イ RFI
- ウ RFID
- エ RFP ✓ 正答
解説
問題文にある「ユーザ(発注者)がベンダ(開発会社)に対して、提案を求めるために提示する文書」というキーワードが、そのままRFPを指しています。「提案=Proposal」という単語と結びつけて覚えるのが最短の解き方です。
システム導入のプロセスでは、ベンダー選定に向けた文書としてRFIとRFPの2つがよく登場します。それぞれの役割を整理しておきましょう。
RFI(情報提供依頼書)は、Request for Informationの略です。システム導入を検討し始めた初期段階で、ベンダー各社がどのような技術や製品を持っているのか、実績はどうなのかといった情報を集めるための文書です。ここではまだ具体的な発注内容や金額は決まっておらず、市場調査の側面が強くなります。
RFP(提案依頼書)は、Request for Proposalの略です。RFI等で情報を集めた後、実際にシステム開発を依頼する相手を決めるために作成します。「どのようなシステムが必要か」「どんな機能が必要か」「予算や納期はいつまでか」といった具体的な調達条件を提示し、それに対してベンダーから具体的な解決策や見積もりを提案してもらうための書類です。
他の選択肢についても確認します。 RFC(Request for Comments)は、インターネット技術の標準化プロセスにおいて公開される技術仕様書のことです。システム調達とは文脈が異なります。 RFID(Radio Frequency Identification)は、ICタグなどを用いて無線通信により個体を識別する技術のことで、調達文書とは全く別物です。
この知識は、システム開発のプロジェクトマネジメントや調達・契約に関する分野で頻出します。試験では「目的が何か」を問われることが多いため、情報を集めるのがRFI、提案を求めるのがRFPと明確に区別して覚えておきましょう。特に実務では、いきなり見積もりをとるのではなく、RFIで各社の特徴を把握し、その後で適切なベンダーにRFPを送るという流れが一般的です。
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