令和4年度 ITパスポート試験 公開問題 問2 解説 セグメントマーケティング
年齢,性別,家族構成などによって顧客を分類し,それぞれのグループの購買行動を分析することによって,集中すべき顧客層を絞り込むマーケティング戦略として,最も適切なものはどれか。
- ア サービスマーケティング
- イ セグメントマーケティング ✓ 正答
- ウ ソーシャルマーケティング
- エ マスマーケティング
解説
問題文にある「年齢、性別、家族構成などによって顧客を分類し」というキーワードを見つけたら、その瞬間にセグメントマーケティングを選びましょう。特定の属性(セグメント)で市場を切り分け、狙いを定めるというプロセスがそのまま定義になっているためです。
マーケティング戦略における分類とターゲット設定
企業が効率的に商品を販売するためには、不特定多数の全員に向けて同じアプローチをするのではなく、特定の顧客層に絞る必要があります。このプロセスは以下の手順で行われます。
- 市場細分化(セグメンテーション):市場全体を、年齢、性別、地域、家族構成、ライフスタイルなどの共通の属性でいくつかのグループに分けます。
- ターゲット選定(ターゲティング):分けられたグループの中から、自社の商品やサービスを最も必要としていて、利益が見込める層を狙いとして選びます。
セグメントマーケティングは、まさにこの「市場を細分化して狙いを定める」手法そのものを指します。これに対して、マスマーケティングは市場全体を一つの大きな塊として捉え、万人向けの商品を大量に生産・販売する手法です。もし問題文が「全消費者を対象にして差別化せずにアプローチする」といった内容であれば、マスマーケティングが正解となります。
他の選択肢について
サービスマーケティングは、有形の商品ではなく、目に見えないサービス(接客、ホテル、コンサルティングなど)の特性を理解し、満足度を高めるためのマーケティング手法です。物理的な商品との違いを考慮する必要がある点が特徴です。
ソーシャルマーケティングは、環境保護や社会福祉など、企業利益だけでなく社会全体の利益(ウェルビーイング)を重視したマーケティング活動です。企業イメージの向上や、社会的な課題解決を目的とします。
試験での活用と出題パターン
この問題のように、マーケティング手法の定義を問う問題は、ITパスポートのストラテジ系で頻出です。実務においても、どのような顧客に価値を届けるかを明確にするための必須の考え方です。特に「細分化(セグメンテーション)」「狙い撃ち(ターゲティング)」といった言葉が出てきたら、セグメントマーケティングやSTP分析(Segmentation, Targeting, Positioningの略)を連想できるようにしておきましょう。
- ターゲットマーケティングとは?セグメントとターゲティングの基礎(ferret)
- 知っておきたい!マーケティングの基本戦略「STP分析」とは(SMBCコンサルティング)