令和5年度 ITパスポート試験 公開問題 問3 解説 インバウンド需要
観光などで訪日した外国人が国内にもたらす経済効果を示す言葉として,最も適切なものはどれか。
- ア アウトソーシング
- イ アウトバウンド需要
- ウ インキュベーター
- エ インバウンド需要 ✓ 正答
解説
正解は「エ」です。この問題は、インバウンドとアウトバウンドという対照的な用語の意味を区別できているかを問うています。「イン(内)」か「アウト(外)」かという接頭辞に着目すれば、迷わず選択できます。
インバウンドとアウトバウンドの仕組み
ビジネスや観光の文脈において、インバウンド(Inbound)とは「内向き」「外から中へ」を意味します。訪日外国人観光客が日本国内でお金を使うことは、海外から日本という市場へ需要が入ってくるため、インバウンド需要と呼ばれます。
一方、アウトバウンド(Outbound)は「外向き」「中から外へ」を意味します。日本人が海外旅行に出かけることは、日本から海外の市場へ需要が出ていくため、アウトバウンド需要と呼びます。
紛らわしい横文字を整理する
ITパスポート試験では、似たようなカタカナ用語を混同させる出題がよくあります。今回の選択肢にある言葉も整理しておきましょう。
・アウトソーシング(Outsourcing) 業務の一部を外部の企業や専門家に委託することです。「外(Out)」の「リソース(Resource=資源)」を「使う(Using)」という意味です。
・インキュベーター(Incubator) 本来は「孵卵器」を意味する言葉ですが、ビジネスの世界では起業家を支援する組織や人を指します。新しく生まれたビジネスを大切に育てる場所、というイメージです。
なぜこの知識が重要なのか
ITパスポート試験において、こうした用語の理解は単なる暗記ではありません。現代のビジネス環境では、あらゆる企業がグローバルなネットワークの一部となっています。
例えば、Webサイトやアプリを開発する際、「日本国内向け」か「海外からのユーザーも想定したインバウンド向け」かによって、多言語対応や決済システムの構築方法が大きく変わります。また、アウトソーシングを利用して開発コストを最適化する戦略は、IT経営の現場で日常的に行われています。
これらの言葉は、ニュースやビジネスの現場で頻繁に耳にする用語です。用語の意味を正しく理解しておくことは、ITを活用したビジネス戦略を立案したり、他部署と円滑にコミュニケーションを取ったりするための基礎教養となります。