ITパスポート試験 / 令和5年度 ITパスポート試験 公開問題 / 問35
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令和5年度 ITパスポート試験 公開問題 問35 解説 第4次産業革命

第4次産業革命に関する記述として,最も適切なものはどれか。

  1. ア 医療やインフラ,交通システムなどの生活における様々な領域で,インターネットや AI を活用して,サービスの自動化と質の向上を図る。 ✓ 正答
  2. イ エレクトロニクスを活用した産業用ロボットを工場に導入することによって,生産の自動化と人件費の抑制を行う。
  3. ウ 工場においてベルトコンベアを利用した生産ラインを構築することによって,工業製品の大量生産を行う。
  4. エ 織機など,軽工業の機械の動力に蒸気エネルギーを利用することによって,人手による作業に比べて生産性を高める。

解説

産業革命の歴史的変遷を、第1次から第4次まで順番に把握しておくことが正解への近道です。この問題は、各時代を象徴する技術キーワードと、それらがもたらした変化を結びつけることで解くことができます。

産業革命の区分と特徴

第1次産業革命(18世紀後半):蒸気機関の登場 手作業から機械化への転換点です。石炭を燃やして蒸気を発生させ、それを動力として織機や機関車を動かしました。選択肢エがこれに該当します。

第2次産業革命(19世紀後半〜20世紀初頭):電力と大量生産 電力の利用により生産設備が飛躍的に発展しました。フォード・システムに代表されるベルトコンベア方式で、工業製品を大量生産できるようになった時代です。選択肢ウがこれに該当します。

第3次産業革命(20世紀後半):コンピュータと自動化 電子計算機(コンピュータ)や産業用ロボットが工場に導入されました。プログラミングによる制御が可能となり、単純作業の自動化が進みました。選択肢イがこれに該当します。

第4次産業革命(21世紀):IoTとAIによる知能化 物理的な機械や設備がネットワーク(IoT)に繋がり、収集された膨大なデータをAIが解析します。これにより、単なる自動化を超えて、状況の変化に応じて機械が自律的に判断・最適化を行う「サイバー空間と物理空間の高度な融合(CPS:Cyber Physical System)」が実現しました。選択肢アがこれに該当します。

ITパスポート試験での活用

試験では「第4次産業革命」という言葉とともに「Society 5.0」という用語がセットで問われることがよくあります。Society 5.0とは、第4次産業革命の技術を活用して、経済発展と社会的課題の解決を両立させる人間中心の社会のことです。

問題文に「IoT」「AI」「ビッグデータ」といったキーワードが出てきたら、それは第4次産業革命に関連する内容である可能性が高いと判断してください。逆に、これらが登場しない選択肢は過去の産業革命の説明であることが多いため、消去法で絞り込むことも有効な戦術です。

産業革命の歴史は、IT化がどのように進んできたかという物語でもあります。「動力の転換(第1次)」「生産効率の極大化(第2次)」「制御の自動化(第3次)」「データの利活用による自律化(第4次)」という変化の流れを意識しておきましょう。

  • Society 5.0(内閣府)
  • 産業革命(Wikipedia)

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