令和8年度 ITパスポート試験 公開問題 問22 解説 RPAの定義
伝票入力処理などの定型的な事務作業を,ソフトウェアロボットに代替させることによって,自動化や効率化を図る手段として,最も適切なものはどれか。
- ア BPO
- イ EUC
- ウ FA
- エ RPA ✓ 正答
解説
この問題の解き方:キーワードから判断する
この問題は、キーワードの対応関係を見抜くことが唯一の解き方です。問題文にある「ソフトウェアロボットに代替させる」「定型的な事務作業」「自動化」という言葉から、即座にRPA(Robotic Process Automation)を選択してください。
ITパスポート試験において、英語の略語で示される用語は、その言葉が何を指しているのかを分解するだけで意味が浮かび上がることがあります。RPAの場合、「Robotic(ロボットによる)Process(処理の)Automation(自動化)」と読み解けば、まさに問題文の通りの内容であることがわかります。
用語の定義と役割
RPAは、人間がパソコン画面上で行っているキーボード入力やマウス操作を、ソフトウェアロボットに覚えさせて自動化する技術です。これにより、人間が毎日繰り返している単調な事務作業を、24時間365日、ミスなく高速に行うことが可能になります。
今回の選択肢に含まれている用語は、どれも「業務効率化」に関連するものですが、対象や手法が異なります。混同しやすいので整理しておきましょう。
- BPO(Business Process Outsourcing):自社の業務プロセスそのものを、外部の専門企業に委託することです。ロボットではなく「他社の人員」に任せる点が異なります。
- EUC(End User Computing):情報システム部門ではない、一般の利用者が自らコンピュータやシステムを活用して業務を行うことです。自動化そのものを指す用語ではありません。
- FA(Factory Automation):工場における生産ラインの自動化です。ロボットという言葉は共通していますが、物理的な機械(産業用ロボット)を動かして「製造」を行う点がRPAと異なります。
なぜこの知識が重要なのか
現代のビジネス現場では、DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進されており、単純な事務作業を人間に代わってソフトウェアが行う仕組みの導入が加速しています。
例えば、経理部門で毎日発生する「送られてきた請求書データを会計システムに手入力する」といった作業は、RPAを導入することで自動化が可能です。これにより、人間は「ミスがないかチェックする」「新しい企画を考える」といった、より付加価値の高い創造的な業務に時間を割けるようになります。
試験対策としては、単に用語を暗記するだけでなく、「物理的な工場の自動化=FA」「事務作業のデジタルな自動化=RPA」「業務そのものを外部に任せる=BPO」というように、その手法が「誰を、どこで、どうやって動かすのか」という視点で分類できるようになると、初見の問題にも対応できるようになります。