令和8年度 ITパスポート試験 公開問題 問23 解説 リスティング広告
インターネット広告の手法の一つである,リスティング広告に関する記述として,最も適切なものはどれか。
- ア Web サイトの閲覧履歴やオンラインショッピングの購買履歴などの利用者の行動履歴を基にして,広告を表示する。
- イ 検索エンジンの利用者が検索ボックスに入力したキーワードに連動して,広告を表示する。 ✓ 正答
- ウ 事前に広告メールの受信を許諾した利用者に対して,広告メールを配信する。
- エ 定期的に発行するメールマガジンに,広告を掲載して配信する。
解説
リスティング広告の正体を見抜くには、検索キーワードとの連動性に注目してください。「検索した言葉に対して、その答えのような広告を出す」仕組みがリスティング広告です。他の選択肢は別の種類のインターネット広告を指しているため、消去法で絞り込むのがもっとも確実です。
リスティング広告とは何か
リスティング広告(検索連動型広告)は、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでユーザーが特定の単語を検索した際、その検索結果ページの上部や下部に表示される広告のことです。
この広告の最大の特徴は、ユーザーが「いま、まさにその情報について調べている」という、能動的なタイミングに合わせて広告を差し込める点にあります。例えば、ユーザーが「格安航空券」と検索すれば、航空券予約サイトの広告が表示されます。ユーザーの意図(検索意図)と合致するため、クリック率が高くなりやすいというメリットがあります。
インターネット広告の分類と混同しやすい用語
本問の他の選択肢は、それぞれ異なる広告手法を表しています。ITパスポート試験では、これらの違いを明確に区別できることが求められます。
アの「行動履歴を基にした広告」は、行動ターゲティング広告と呼ばれます。過去の閲覧履歴や購入履歴から、その人の興味関心を推定して表示します。検索したキーワードそのものではなく、その人の属性や過去の行動が判断基準になります。
ウの「受信を許諾した人へのメール広告」は、オプトインメール広告と呼ばれます。ユーザーがあらかじめ広告メールを受け取ると同意していることが前提です。
エの「メールマガジンへの広告掲載」は、純粋なメール広告(メールマガジン広告)です。メールマガジンというメディアの中に枠を設けて広告を載せる手法を指します。
ビジネス現場での活用と試験の意図
ITパスポート試験において、この知識が問われるのは、デジタルマーケティングの基礎概念を理解しているかを確認するためです。
現代の企業活動において、Webサイトへの集客は不可欠です。しかし、ただWebサイトを作るだけでは誰も訪れてくれません。検索エンジンを使いこなす「SEO(検索エンジン最適化)」のような中長期的な施策と並行して、即効性のあるリスティング広告をどう運用するかが、企業のマーケティング担当者には問われます。
試験では、それぞれの広告手法が「どのような仕組みで」「どのような基準で」表示されるのかを整理しておきましょう。「キーワード=リスティング」「行動履歴=ターゲティング」というように、キーワードと仕組みをセットで覚えておくのが合格への近道です。