令和6年度第三種電気主任技術者下期試験 機械科目 問171 解説 問17(a) 問17
問17(a) どの方向にも光度が等しい均等放射の点光源がある。この点光源の全光束は3000lmである。この点光源を図のように配置した。水平面から点光源までの高さは2mであり,点光源の直下の点AとBとの距離は1.5mである。この点光源の平均光度[cd]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 191
- 239 ✓ 正答
- 318
- 477
- 955
解説
全光束 3000 lm の均等放射点光源が周囲の全方向へ均等に光を放つとき、球全体の立体角である で全光束を割ることで平均光度が求まり、選択肢(2)の 239 cd が正答となります。
光度と全光束を結ぶ光学的性質と立体角の法則
照明理論において、光源から放射されるすべての光の量を全光束 (ルーメン)、ある特定方向へ向かう光の強さを光度 (カンデラ)と定義します。
光源を中心とした空間の広がりを表す指標が立体角 (ステラジアン)です。半径 の球体を考えると、球全体の表面積は であり、立体角は表面積を半径の2乗で割った値として定義されるため、全方位を覆う空間全体の立体角は常に となります。
光度 は、単位立体角あたりに放射される光束の量を示すため、一般に の関係が成り立ちます。本問のように「どの方向にも光度が等しい均等放射の点光源」では、すべての方向に対して光度が一定となる性質を持ちます。このとき、点光源の全光束 と光度 の関係は、光束の基本法則により次の式で表されます。
この関係性から、均等放射光源における平均光度 は、全光束 を球全体の立体角である で割ることによって直接導出できます。
点光源の全光束からの平均光度の導出
点光源の全光束 と、全方位へ均等に光が広がる際の全立体角 の関係を立てます。平均光度 を求める式は となります。
整理した式に具体数値を代入して計算を行います。円周率 を適用します。
- 算出した に最も近い数値を選択肢から確認すると、239 が導かれます。設問(a)で求める光度は光源自体の性質であるため、図に示された高さ や距離 の条件に影響されず決まります。
高さ や離れ という図の寸法と、光源を中心として全方向に広がる球面のイメージを重ねてみると、光源自体の持つ光度と受光面に届く照度の違いが見えてきます。
参考リンク
- [第三種電気主任技術者試験 電験3種 過去問解説] (https://www.denken3.net/)
- [照明計算の基本!光度と照度の違いをPythonで可視化してみた] (https://qiita.com/)
- [光度と光束の定義:物理量としての光計測] (https://www.aist.go.jp/)