令和7年度第三種電気主任技術者下期試験 法規科目 問60 解説 問6 問6
問6 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」における,高圧屋側電線路を施設する場合の記述の一部である。高圧屋側電線路は,次により施設すること。a) (ア) 場所に施設すること。b) 電線は,(イ) であること。c) (イ) には,接触防護措置を施すこと。d) (イ) を造営材の側面又は下面に沿って取り付ける場合は,(イ) の支持点間の距離を(ウ) m(垂直に取り付ける場合は,(エ) m)以下とし,かつ,その被覆を損傷しないように取り付けること。上記の記述中の空白箇所(ア)~(エ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- (1) 点検できる隠蔽 ケーブル 1.5 5
- (2) 展開した ケーブル 2 6 ✓ 正答
- (3) 展開した 絶縁電線 2.5 6
- (4) 点検できる隠蔽 絶縁電線 1.5 4
- (5) 展開した ケーブル 2 10
解説
高圧屋側電線路の施設においては、展開した場所にケーブルを使用し、その支持点間距離を水平・斜め取り付けで2m以下、垂直取り付けで6m以下と定めることで、電気設備技術基準の解釈第153条の安全要件が満たされます。
高圧屋側電線路の施設要件
電気設備技術基準の解釈では、高圧の電気を屋側(建物の外側)に引き回す場合、人や家畜との接触事故を防ぎ、かつ設置状態を容易に監視・保守できるよう厳格な基準が設けられています。特に高圧という高い電圧を取り扱うため、絶縁性能の確保と物理的な支持の強度が不可欠です。
電線に求められる条件として、「ケーブル」を使用することが規定されています。これは、高い絶縁能力と機械的強度を兼ね備えたケーブルを用いることで、外部からの損傷や接触による事故を最小限に抑えるためです。また、施設場所についても「展開した場所」が指定されています。これは点検が容易で、万が一の異常時にも速やかに発見・対処できる環境を確保するという保安上の重要なルールです。
設置と支持に関する判断ステップ
高圧屋側電線路の条文に基づき、各項目を以下のように特定します。
- 場所の特定:高圧電気を扱う場所は、監視のしやすさを最優先するため、隠蔽箇所ではなく「展開した場所」に限定されます。
- 電線の選択:機械的保護と絶縁性が高い「ケーブル」の使用が義務付けられています。
- 支持間隔の決定:造営材に沿って取り付ける際、電線の自重や外力に対する強度を維持するため、支持点間の距離が定められています。水平または斜めに取り付ける場合は、電線のたるみや損傷を防ぐために「2m以下」とされ、垂直に取り付ける場合は、固定の安定性を考慮して「6m以下」と定められています。
これらを満たす選択肢は、(ア)が「展開した」、(イ)が「ケーブル」、(ウ)が「2」、(エ)が「6」の組み合わせとなります。
ケーブルの被覆を傷つけないよう支持物で確実に固定する様子を思い浮かべると、それぞれの数値が持つ物理的な安定性の意味が見えてきます。