令和7年度第三種電気主任技術者下期試験 電力科目 問20 解説 問2 問2
問2 水力発電所の水圧管内における単位体積当たりの水が保有している運動エネルギー[J/m^3]を表す式として、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。ただし、水の速度は水圧管の同一断面において管路方向に均一とする。また、ρは水の密度[kg/m^3], vは水の速度[m/s]を表す。
- (1) 1/2 ρv^2 ✓ 正答
- (2) 1/2 ρ^2v
- (3) 2ρv
- (4) sqrt(2ρv)
- (5) 1/2 ρ^2v^2
解説
運動エネルギーの基本公式 において、質量 を密度 と体積 の積()に置き換え、それを体積 で割ることで単位体積当たりの値に変換できるため、正答は となります。
運動エネルギーと単位体積当たりのエネルギー
物理学において、質量 [kg] の物体が速度 [m/s] で運動しているときに保有するエネルギーを運動エネルギーと呼び、その大きさは [J] で表されます。
この関係を流体である水に適用する場合、特定の体積について考えます。密度を [kg/m^3]、体積を [m^3] とすると、その体積に含まれる水の質量 は [kg] となります。この質量を運動エネルギーの公式に代入すると、 [J] となります。
ここで求められているのは「単位体積当たりの運動エネルギー」ですので、全エネルギー を体積 で除算します。結果として体積 が消去され、 [J/m^3] という式が導かれます。
単位体積当たりの運動エネルギーの特定
- 運動エネルギーの基本式 を確認します。
- 密度 が「単位体積当たりの質量」であることを利用し、質量 を に置き換えます。
- 全エネルギーを体積で割ることで、体積の項を排し、速度の二乗と密度の積に係数 を乗じた形を特定します。
水圧管を流れる水の密度と速度という二つの条件を重ねてみると、管内を移動する水が持つエネルギーの大きさが浮き彫りになってきます。