第三種電気主任技術者試験 / 令和7年度第三種電気主任技術者上期試験 法規科目 / 各問題解説 / 問60
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令和7年度第三種電気主任技術者上期試験 法規科目 問60 解説 問6 問6

設問図

問6 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧架空引込線等の施設に関する記述である。低圧架空引込線は,電線にケーブルを使用する場合を除き,引張強さ2.30kN以上のもの又は直径(ア)mm以上の硬銅線を使用すること。ただし,径間が(イ)m以下の場合に限り,引張強さ1.38kN以上のもの又は直径(ウ)mm以上の硬銅線を使用することができる。上記の記述中の空白箇所(ア)~(ウ)に記入する数値として,正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。

  1. (1) 2.6, 15, 1.6
  2. (2) 2.6, 15, 2.0 ✓ 正答
  3. (3) 3.2, 20, 2.6
  4. (4) 4.0, 50, 3.2
  5. (5) 5.0, 50, 4.0

解説

低圧架空引込線は、ケーブルを使用する場合を除き、引張強さ2.30kN以上または直径2.6mm以上の硬銅線を使用し、径間が15m以下の場合に限り、引張強さ1.38kN以上または直径2.0mm以上の硬銅線まで緩和して使用できるため、選択肢(2)の数値が適合します。

低圧架空引込線の施設基準

電気設備技術基準の解釈第117条では、低圧架空引込線の機械的強度を規定しています。引込線は屋外を架空で引き込むため、風圧荷重や積雪、自身の重量による張力に対して十分な強度が求められます。特にケーブル以外の電線(絶縁電線など)を使用する場合、断線事故を防止するために最小限の太さと強度が定められています。

この基準では、標準的な条件と、径間(電柱と建物の支持点などの支点間距離)が短い場合の特例が設けられています。径間が短い場所では、電線にかかる張力も抑えられるため、より細い線を使用できるという考え方です。

基準数値の適用

  1. 原則的な条件として、低圧架空引込線には引張強さ2.30kN以上、あるいは直径2.6mm以上の硬銅線を使用します。これが設問中の(ア)に該当します。
  2. 径間が15m以下という短距離の条件では、機械的な負荷が小さいため基準が緩和されます。これが(イ)の数値です。
  3. 緩和された条件では、引張強さ1.38kN以上、または直径2.0mm以上の硬銅線を使用することが認められます。これが(ウ)に該当します。

これらの数値は引込線の保安における下限値であり、これより強度が低いものや細いものは、風雪等による破断のリスクが高まるため使用が禁止されています。

引込線の径間距離と電線の強度基準を重ねてみると、架空配線に求められる安全の仕組みが見えてきます。

参考リンク

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