令和8年度第三種電気主任技術者上期試験 法規科目 問90 解説 問9 問9
問9 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧屋内配線の施設場所による工事の種類に関する記述である。低圧屋内配線は,次の表に規定する工事のいずれかにより施設すること。ただし,ショウウィンドー又はショウケース内,粉じんの多い場所,可燃性ガス等の存在する場所,危険物等の存在する場所及び火薬庫内に低圧屋内配線を施設する場合を除く。上記の表の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- (1) 金属線ぴ,バスダクト,金属ダクト
- (2) 金属線ぴ,金属ダクト,バスダクト ✓ 正答
- (3) 金属ダクト,金属線ぴ,バスダクト
- (4) 金属ダクト,バスダクト,金属線ぴ
- (5) バスダクト,金属ダクト,金属線ぴ
解説
この問題は、電気設備技術基準の解釈第158条等に規定された「低圧屋内配線の施設場所と工事の種類」の表に基づき、空欄(ア)から(ウ)に該当する工事の種類を特定するものです。
低圧屋内配線の施設と工事の制限
電気設備技術基準の解釈では、屋内配線の施設場所に応じて、感電や火災の防止、あるいは物理的な保護の観点から、認められる工事の種類が細かく定められています。ここでは特に、金属製の防護装置を用いる「金属線ぴ工事」「金属ダクト工事」「バスダクト工事」が、場所や電圧によってどのように使い分けられているかが判断の焦点となります。
工事の種類の判断ステップ
(ア)の特定 表の「展開した場所・乾燥した場所・300V以下」の列を確認します。この条件で、金属可とう電線管工事の右隣にある空欄(ア)は、展開した場所かつ乾燥した場所で、比較的容易に施設できる金属製の工事として規定されています。ここには「金属線ぴ工事」が当てはまります。
(イ)の特定 表の「点検できる隠ぺい場所・乾燥した場所・300V以下」の列を確認します。この条件では、金属線ぴ、金属ダクト、バスダクトのすべてが利用可能です。表の左から右へ順に、金属線ぴ工事、金属ダクト工事、バスダクト工事と並んでいる配置から、金属可とう電線管の右に続く空欄(イ)は「金属ダクト工事」を指すことがわかります。
(ウ)の特定 (イ)と同様に「点検できる隠ぺい場所・乾燥した場所・300V以下」の列を右方向に辿ると、最後に位置している空欄(ウ)が「バスダクト工事」となります。これにより、(ア)に金属線ぴ、(イ)に金属ダクト、(ウ)にバスダクトが入る組み合わせが導かれます。
表の施設場所区分と、各工事の丸印が並ぶ位置関係を重ねてみると、工事の種類と場所の適合性が見えてきます。