第一種電気工事士試験 / 平成22年度 筆記試験 / 問13
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平成22年度 筆記試験 問13 解説 インバータの定義

インバータ(逆変換装置)の記述として、正しいものは。

  1. イ. 交流電力を直流電力に変換する装置
  2. ロ. 直流電力を異なる直流の電圧、電流に変換する装置
  3. ハ. 直流電力を交流電力に変換する装置 ✓ 正答
  4. ニ. 交流電力を異なる交流の電圧、電流に変換する装置

解説

インバータという言葉が指す変換方向を「直流から交流へ」と記憶しているかどうかを問う問題です。他の選択肢が他の電力変換装置の説明になっているため、変換方向の対比で正誤を判断します。

電力変換装置の役割を整理する

電気回路における電力変換装置は、入力と出力の形式によって明確に名称が分かれています。試験で頻出する主要な変換装置を整理すると、以下のようになります。

  1. 整流器(コンバータ): 交流電力を直流電力に変換します。
  2. インバータ: 直流電力を交流電力に変換します。
  3. DC-DCコンバータ: 直流電力の電圧を変化させます。
  4. サイクロコンバータ(または交流電力調整装置): 交流電力の周波数や電圧を変化させます。

問題文にある「インバータ」は、直流を交流に変換する装置です。したがって、選択肢ハが正解となります。他の選択肢は、イが整流器、ロがDC-DCコンバータ、ニが変圧器やサイクロコンバータの説明にあたります。

誤答を排除する消去法的な考え方

試験会場で迷ったときは、装置の名称と変換の組み合わせを逆引きする思考プロセスが有効です。

まず、問題文の「インバータ」というキーワードを見た瞬間に、頭の中で「直流→交流」という矢印をイメージします。選択肢の中からこの変換内容と合致するものを選びますが、もし曖昧な場合は、それぞれの選択肢が別の装置を指していることに注目します。

例えば「交流を直流にするのは何か?」と考えれば「整流器(コンバータ)だ」と導けます。このように、用語をセットで覚えるのではなく、変換の「方向」を軸に整理しておくと、似たような名称の選択肢に惑わされにくくなります。

産業界におけるインバータの重要性

インバータ技術は、現代の電気設備において非常に重要な位置を占めています。例えば、空調機の室外機や工場のポンプ、搬送用コンベアなどのモーター(誘導電動機)を動かす際、インバータが頻繁に活用されています。

これらは直流電源(蓄電池や整流後の直流)から、任意の周波数と電圧を持つ交流を作り出すことで、モーターの回転速度を細かく制御しています。もしインバータがなければ、モーターは商用周波数でしか回せず、省エネ運転や精密な速度制御が不可能になります。

第一種電気工事士の試験においてこの知識が問われるのは、電気設備工事の現場において、これらの装置の特性を正しく理解し、保守や施工計画に活かす必要があるからです。機器のトラブル時に「どの変換装置が不具合を起こしているのか」を見極めるための基礎教養として、変換の定義を正しく押さえておくことが求められています。

参考リンク

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