第一種電気工事士試験 / 平成24年度 筆記試験 / 問35
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平成24年度 筆記試験 問35 解説 絶縁抵抗の最小限度値

電気使用場所における対地電圧が200[V] の三相3線式電路の、開閉器又は過電流遮断 器で区切ることのできる電路ごとに、電線相 互間及び電路と大地との間の絶縁抵抗の最小 限度値[MΩ]は。

  1. イ. 0.1
  2. ロ. 0.2 ✓ 正答
  3. ハ. 0.4
  4. ニ. 1.0

解説

絶縁抵抗値の判断基準

この問題は、電気設備技術基準の解釈で定められた「絶縁抵抗値の最小限度」を記憶しているかを問うものです。対地電圧が150Vを超え300V以下の三相3線式電路であれば、絶縁抵抗値は0.2MΩ以上と規定されています。したがって、選択肢の「0.2」を選ぶのが正解となります。

絶縁抵抗値の分類と覚え方

電気設備の絶縁性能を維持することは、漏電や感電事故を防ぐための大前提です。法令では、電路の状況(使用電圧と接地状況)に応じて、以下の3つの区分で絶縁抵抗の最小限度が定められています。

  • 300V以下の対地電圧が150V以下の場合:0.1MΩ以上
  • 300V以下の対地電圧が150Vを超える場合:0.2MΩ以上
  • 300Vを超える場合:0.4MΩ以上

今回の問題は「対地電圧が200V」であるため、150Vを超え300V以下の区分に該当します。この数字は試験で頻出するため、電圧区分と絶縁値のペアをセットで暗記しておくことが重要です。

試験での思考プロセス

まず問題文から「対地電圧がいくらであるか」を確認します。この数値が上記の3区分における境界線(150V、300V)のどこに位置するかを瞬時に判断します。

  1. 対地電圧 ≦ 150V なら 0.1MΩ
  2. 150V < 対地電圧 ≦ 300V なら 0.2MΩ
  3. 300V < 電圧 なら 0.4MΩ

このフローチャートを頭の中で組み立てれば、迷うことなく正解にたどり着けます。特に「150Vを超えるか否か」が境界となる点は見落としやすいため、必ずチェックする癖をつけてください。

実務における絶縁抵抗測定の意義

この知識は、単なる試験対策を超えて、現場で保安業務に携わる際に不可欠なルールです。現場では絶縁抵抗計(メガー)を使用して定期点検を行います。もし測定値がこの規定値を下回っている場合、その電路は絶縁不良とみなされ、そのまま使用を続けると地絡事故や火災の原因となります。

なぜ「対地電圧が高いほど、より高い絶縁抵抗値が必要なのか」という点には、電圧が高ければ高いほど漏れ電流が流れやすくなるという物理的な背景があります。高い電圧の電路で絶縁が劣化すると、低電圧の場合よりも大きな事故に繋がりやすいため、より厳しい基準が設けられているのです。試験の問題は、こうした現場での安全基準を数値として理解しているかを確認する、まさに実務直結型の問いであると言えます。

参考リンク

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