第一種電気工事士試験 / 平成26年度 上期 学科試験 / 問22
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平成26年度 上期 学科試験 問22 解説 機器の文字記号

設問図

写真に示す機器の略号(文字記号)は。

  1. イ. PC ✓ 正答
  2. ロ. CB
  3. ハ. LBS
  4. ニ. DS

解説

写真に写っているのは、高圧の受電設備などで使われる「パワーヒューズ付き高圧交流負荷開閉器」です。略号は「PC」となります。判断の決め手は、開閉器の本体部分にヒューズを保持するための筒状または一体型の構造が明確に見えることです。

高圧機器の識別とそれぞれの役割

第一種電気工事士の試験では、機器の見た目と機能、そして略号をセットで覚える必要があります。今回の選択肢にある機器を整理します。

・PC(Power Fuse with Cutout Switch):パワーヒューズ付き高圧交流負荷開閉器。負荷電流の開閉と、短絡電流の遮断をパワーヒューズで行います。写真のようにヒューズと一体化した形状が特徴です。

・CB(Circuit Breaker):遮断器。短絡電流や過負荷電流などの異常電流を遮断する、より高度で大容量な機器です。保護継電器と組み合わせて使用されます。

・LBS(Load Break Switch):高圧交流負荷開閉器。負荷電流は切れますが、短絡電流を遮断する能力はありません。通常、短絡保護のために別のヒューズを直列に配置しますが、見た目はヒューズボックスが別体であるか、そもそもヒューズを内蔵していません。

・DS(Disconnecting Switch):断路器。回路の切り替えや点検時の安全確保に使用します。無負荷状態で操作するものであり、電流を遮断する能力はありません。

写真から判断する視点

試験で写真問題が出たときは、まず「ヒューズらしきパーツが本体についているか」を確認してください。

今回の写真は、3相分が並んだ構造で、各相にヒューズの筒が収まる形状をしています。断路器(DS)であれば刃が剥き出しで見える構造ですし、遮断器(CB)はより重厚で複雑な機械的駆動部が見えます。ヒューズ付きであることを示す「筒状の構造物」が本体の一部として目立っている場合、真っ先にPCを疑うのが最も正答率の高いアプローチです。

現場で求められる知識の意図

これらの機器は、自家用電気工作物の設計や保守において非常に重要な役割を果たします。特にPCは、比較的安価でありながら短絡保護機能を持たせられるため、小規模な需要家の受電設備において過電流保護の主役として多用されています。

試験でこの知識を問う意図は、単なる名称の暗記ではなく、「この設備がどの程度の故障電流まで対応できるのか」という安全上の境界線を理解しているかを確認することにあります。例えば、LBS単体では短絡事故時に遮断できず機器が焼損してしまいますが、そこにパワーヒューズ(PC)を組み合わせることで、故障電流を安全に遮断できるシステムになるという「保護協調」の概念が、実務上の鍵となります。

参考リンク

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