第一種電気工事士試験 / 平成26年度 上期 学科試験 / 問29
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平成26年度 上期 学科試験 問29 解説 ライティングダクト

ライティングダクト工事の記述として、 誤っているものは。

  1. イ. ライティングダクトを1.5〔m〕の支持間隔で造営材に堅ろうに取り付けた。
  2. ロ. ライティングダクトの終端部を閉そくするために、エンドキャップを取り付けた。
  3. ハ. ライティングダクトの開口部を人が容易に触れるおそれないので、上向きに取り付けた。 ✓ 正答
  4. ニ. ライティングダクトにD種接地工事を施した。

解説

ライティングダクト工事に関する規定を問う問題です。この問題は「ダクトの開口部をどの向きに取り付けるべきか」という施工上の基本ルールを正誤判定できれば即答できます。

ライティングダクトの施工ルール

ライティングダクト工事において、もっとも重要な禁止事項のひとつが「開口部を上向きにして取り付けてはならない」という点です。これは、開口部からゴミや金属片などの異物が内部に落下し、導電部と接触することで短絡(ショート)事故を引き起こすリスクを防ぐための規定です。

選択肢ハにある「人が容易に触れるおそれがない場所であれば上向きでも良い」という記述は、電気設備の技術基準における「異物の侵入防止」という観点を無視しているため、誤りとなります。たとえ人が触れられない場所であっても、物理的な異物混入のリスクを避けるために下向き(または側面)にするのが鉄則です。

誤っている選択肢を見抜く判断基準

試験で本問のような施工規定が出た場合、以下のポイントを整理して判断します。

  1. 支持間隔の規定 ライティングダクトの支持点間距離は2m以下と定められています。選択肢イの「1.5m」は2m以下の条件を満たしているため、適切です。

  2. 開口部の向き 上述の通り、異物混入防止のため、開口部は下向きにするのが原則です。上向きは施工不可と覚えておきましょう。

  3. 終端部の処理 ダクトの端部から内部の導電部が露出したままだと感電の危険があります。そのため、エンドキャップで確実に閉そくする必要があります。選択肢ロは適切な措置です。

  4. 接地工事 ライティングダクトは金属製の筐体を使用することが多いため、漏電事故防止のためにD種接地工事を施す必要があります。選択肢ニは正しい内容です。

現場で求められる安全の視点

ライティングダクトは店舗やオフィス、工場などで照明器具を手軽に移動・増設できる便利な設備ですが、それゆえに「誰でも触れる可能性がある」という前提で安全設計がなされています。

設計者や施工者は、単に図面通りに設置するだけでなく、「この向きだと埃が溜まりやすいのではないか?」「上から何かが落ちてきたときに火花が出るのではないか?」といった視点を持つことが求められます。試験におけるこの問題も、単なる暗記項目としてではなく、施工後のメンテナンス性と電気火災のリスクを理解しているかを問う構造になっています。

参考リンク

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