第一種電気工事士試験 / 平成30年度 筆記試験(追加試験分) / 問49
certification-simodake-work

平成30年度 筆記試験(追加試験分) 問49 解説 変圧器の容量

⑨の部分に使用できる変圧器の最大容量[kV・A]は。

  1. イ. 50
  2. ロ. 100
  3. ハ. 200
  4. ニ. 300 ✓ 正答

解説

電柱に設置される単相高圧変圧器の最大容量、または小規模な単相高圧受電設備で単相負荷へ電力を供給する変圧器の最大容量は、一般的に50kV・Aと定められています。したがって、選択肢イの50kV・Aが正解となります。

変圧器の容量制限を理解する

電気設備において、変圧器の容量は単に負荷の大きさに合わせて選定するだけでなく、様々な要因によって上限が設けられています。特に高圧受電設備や電力系統と接続する部分では、安全性、運用性、そして法規や電力会社の供給約款に基づく制限が重要になります。

容量制限の背景にある要素

  • 設置場所の物理的制約: 変圧器は重量物であり、サイズも大きいため、設置場所には物理的な制約が伴います。例えば、電柱に設置する「柱上変圧器」の場合、電柱の強度、変圧器の重量・サイズ、周囲の空間などが考慮され、設置できる最大容量が決められています。
  • 電力会社の供給約款: 電力会社は、安定した電力供給と系統の安全確保のため、需要家への供給方法や機器の設置に関する細かな規定(供給約款)を設けています。特に、引込線や引込口に変圧器を設置する場合、その容量が制限されることがあります。
  • 系統への影響: 大容量の変圧器を無計画に接続すると、電力系統全体の電圧変動や短絡電流増加など、安定性に影響を与える可能性があります。これを防ぐために、適切な容量選定が求められます。
  • 保護協調: 変圧器の容量に応じた適切な過電流保護装置(遮断器など)の選定が必要になります。容量が大きくなればなるほど、短絡電流も大きくなり、より高性能な保護装置が必要となります。

「50kV・A」という数値の具体的な意味合い

本問で「⑨の部分」が何を指すか不明確ですが、第一種電気工事士試験で変圧器の最大容量として「50kV・A」が正解となる場合、主に以下の文脈が考えられます。

1. 柱上変圧器(単相)の最大容量

電柱に設置される高圧変圧器(柱上変圧器)は、その設置形態から特に容量に制限が設けられます。単相の柱上変圧器の場合、重量や寸法の制約、電柱自体の強度、保守作業性などを総合的に考慮すると、一般的に50kV・Aが1台あたりの最大容量とされています。これを超える容量が必要な場合は、複数の変圧器を組み合わせるか、受電方式や設置場所の変更(例えば、地上のキュービクル設置)が検討されます。

2. 単相負荷供給のための変圧器容量

高圧で電力受電を行う需要家において、構内で単相負荷のみに電力を供給するために変圧器を設置する場合があります。この場合も、単相変圧器の1台あたりの最大容量を50kV・Aまでと制限しているケースが少なくありません。これ以上の単相負荷が必要な場合は、三相受電とし、構内で三相変圧器から単相負荷を分岐するなどの対応が一般的です。

これらの制限は、電気設備技術基準の解釈や内線規程に直接「50kV・Aが上限」と明記されているわけではない場合もありますが、電力会社の供給規定や業界の慣習として広く適用されています。50kV・Aという数値は、小規模な高圧受電における一つの境界値として認識されており、試験でも頻繁に出題される重要なポイントです。

実務での活用と学習のポイント

第一種電気工事士として変圧器を取り扱う際には、単に負荷容量を計算するだけでなく、設置場所の条件、電力会社との協議、関連法規や内線規程、そして電力会社の供給約款を総合的に判断して最適な容量を選定する知識が求められます。

試験対策としては、このような具体的な機器の最大容量や、特定の条件における上限値(特に50kV・A、100kV・Aなど、よく登場する数値)を暗記しておくことが、素早く正確に解答を導き出すために非常に有効です。

参考リンク

学習の記録にははてなブックマーク!

気づいたこと・覚えたことをコメントにメモしよう