令和6年度 下期 学科試験 問49 解説
19で示すジョイントボックス内の電線相互の接続作業に使用されることのないものは。
- イ. ✓ 正答
- ロ.
- ハ.
- ニ.
解説
ジョイントボックス内での電線接続作業において、その用途を一つずつ確認して消去法で絞り込みます。接続に必要な「切断」「被覆剥ぎ」「圧着」といった工程に対応しない工具を選択するのが正解です。
今回の選択肢に含まれる工具は以下の通りです。
イ:リングスリーブ用圧着工具(小) ロ:ケーブルカッター ハ:電工ナイフ ニ:圧着工具(大型)
この中で、ジョイントボックス内での一般的な屋内配線(VVFケーブルなど)の接続作業に使用されないのは、ニの大型圧着工具です。
flowchart LR A[接続作業工程] --> B[切断] A --> C[被覆剥ぎ] A --> D[リングスリーブ圧着] B --> E[ケーブルカッター(ロ)] C --> F[電工ナイフ(ハ)] D --> G[リングスリーブ用圧着工具(イ)] H[大型圧着工具(ニ)] --> I[幹線/太径端子向け]
各工具の役割と使用場面
・イ:リングスリーブ用圧着工具(小) 屋内配線で最も頻繁に使用される工具です。リングスリーブを用いて電線を圧着接続するために必須となります。試験でも必ず使うため、刻印の確認など操作に慣れておく必要があります。
・ロ:ケーブルカッター 太いケーブルの切断に適しています。ジョイントボックス付近では、配線用のVVFケーブルを切断する際や、接続しやすい長さに調整する際などに使用します。
・ハ:電工ナイフ 電線の外装や絶縁被覆を剥ぎ取るために使用します。接続作業の初期段階、すなわち導体を露出させるために不可欠な基本工具です。
・ニ:圧着工具(大型) これは主に配電盤内での太い電線(数平方ミリメートルを超えるような幹線用ケーブルなど)の端子圧着に使用されるものです。一般的な住宅のジョイントボックス内で、リングスリーブを使って行う電線相互の接続には適さない、あるいは必要のないサイズです。
試験での注意点
電気工事士の試験では、工具の外観写真からその名称と用途を答える問題が頻出します。特に圧着工具は、リングスリーブ用(小・中・大の範囲をカバーするもの)と、太い電線用の大型工具を見分ける必要があります。
工具の名前を覚えるだけでなく、それがどのような工事現場の、どの工程で登場するものなのかを関連付けておくと、写真を見ただけで即座に判別できるようになります。また、工具の適正な使用範囲についても合わせて整理しておきましょう。