令和7年度 下期 第二種 学科試験 問39 解説
⑨で示す部分の電路と大地間の絶縁抵抗として、許容される最小値 [MΩ] は。
- イ. 0.1 ✓ 正答
- ロ. 0.2
- ハ. 0.3
- ニ. 0.4
解説
この問題は、電気設備に関する技術基準で定められた「絶縁抵抗値の最小値」を正しく暗記しているかを問うものです。
flowchart TD
A[使用電圧を確認] --> B{対地150V以下?}
B -- はい --> C[0.1MΩ以上]
B -- いいえ --> D{対地300V以下?}
D -- はい --> E[0.2MΩ以上]
D -- いいえ --> F[0.4MΩ以上]判断のポイントは、**「その回路の使用電圧は何Vか?」**を確認することです。問題図面(⑨)に記載されている電圧を確認し、以下の基準表に照らし合わせるだけで即答できます。
絶縁抵抗の基準表(暗記必須)
| 使用電圧の区分 | 絶縁抵抗の最小値 [MΩ] |
|---|---|
| 対地電圧 150V以下(100V回路など) | 0.1 |
| 対地電圧 150Vを超え 300V以下(200V回路など) | 0.2 |
| 300Vを超える場合 | 0.4 |
今回の問題は、一般的な住宅の照明やコンセント回路(100V)を想定しているため、対地電圧は150V以下となり、最小値は0.1MΩとなります。
なぜこの知識が必要なのか
絶縁抵抗測定は、電気工事後の竣工検査において「漏電の恐れがないか」を確認する最も重要な工程の一つです。絶縁抵抗計(メガー)を用いて測定を行いますが、このとき「どれくらいの数値が出ていれば合格なのか」という判断基準を知らないと、現場で適切な判定ができません。
試験では、電圧が100Vなのか200Vなのかによって答えが変わるひっかけ問題が頻出します。
- 100V回路 → 0.1MΩ
- 200V回路 → 0.2MΩ(対地電圧150V超)
この2つの数字は、試験対策においてセットで必ず覚えておきましょう。
実務と試験での注意点
試験問題においては上記のように電圧で機械的に判断しますが、実務上の「絶縁性能」という観点では、0.1MΩや0.2MΩという値は「最低限の合格ライン」に過ぎません。
実際の現場では、数MΩや∞(無限大)を示すのが理想です。試験でも「絶縁抵抗値の測定」に関する問題は、「電路を大地から絶縁する」「測定前に遮断器を切る(負荷を切り離す)」といった手順とセットで出題されることが多いため、知識を点ではなく線でつなげて理解しておくことが合格への近道です。