ITパスポート試験 / 平成21年度 秋期 ITパスポート試験 / 問6
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平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問6 解説 ハウジングサービス

ハウジングサービスについて説明したものはどれか。

  1. ア サービス提供事業者が,インターネット経由で業務ソフトウェアを提供するサービス
  2. イ サービス提供事業者が,ほかの企業の情報システムに関する企画や開発,運用,管理,保守業務を行うサービス
  3. ウ サービス提供事業者が,利用者に自社の建物内に設置したサーバや通信機器を貸し出すサービス
  4. エ サービス提供事業者が,利用者の通信機器やサーバを自社の建物内に設置し運用するサービス ✓ 正答

解説

サービス提供形態を見分けるキーワード

ハウジングサービスと、紛らわしい他のITサービスを区別するポイントは「誰が持っている機器を、どこに置くか」という点です。ハウジングは、利用者が自前のサーバを持ち込み、業者の設備(場所や回線)を借りる形態です。これに対し、機器自体を業者から借りるのがホスティングです。

機器の所有権と設置場所の考え方

ITパスポート試験において、データセンター関連のサービスは非常に頻出です。以下の分類を整理しておくと、迷うことがなくなります。

・ハウジングサービス 利用者が所有する物理的なサーバやルータを持ち込み、業者の施設内に設置するサービスです。スペース、電源、空調、ネットワーク環境を借りるため「場所貸し」というイメージが適切です。機器のメンテナンスやOSの管理は、原則として利用者側が行います。

・ホスティングサービス 業者が用意したサーバ機器を、利用者が貸し出してもらうサービスです。「レンタルサーバ」とも呼ばれます。機器自体は業者の所有物であるため、利用者はハードウェアの管理を気にする必要がありません。

・SaaS(Software as a Service) インターネット経由で、必要な機能(ソフトウェア)だけを利用する形態です。ハードウェアだけでなく、アプリケーションの構築や運用も不要で、IDやパスワードがあればすぐに使えます。

・システムインテグレーション(SI) 個別の企業に合わせて、企画から開発、導入後の保守までを一括して請け負うサービスです。これはインフラの提供というよりも、業務全体を設計するコンサルティングに近い役割を指します。

選択肢を論理的に選ぶ手順

この問題を解く際は、まず「ハウジング(Housing)」という言葉の語源から、「家(箱)を提供すること」を連想します。

  1. 選択肢ア: 「ソフトウェアを提供する」とあるため、SaaSのことだと判断し除外します。
  2. 選択肢イ: 「企画や開発、運用」とあるため、SIerが提供するSIサービスのことだと判断し除外します。
  3. 選択肢ウ: 「自社のサーバを貸し出す」とあるため、これはホスティングサービスの説明です。
  4. 選択肢エ: 「利用者の機器を自社の建物内に設置する」という記述が、ハウジングの「場所を貸す」という定義に合致するため、これが正解となります。

このように、それぞれのサービスが解決する課題(機器の置き場所がない、運用負荷を減らしたい、ソフトウェアを導入したい)を関連付けて整理しておくと、似たような選択肢に惑わされなくなります。

実務におけるインフラ選択の重要性

企業が自前でサーバを管理する場合、耐震設備や停電対策、空調管理をすべて自社で行う必要があります。ハウジングサービスを利用すれば、自社の情報システム部門はサーバの運用や設置場所に頭を悩ませることなく、安全な環境を確保できます。

この問題の意図は、単なる用語の暗記ではなく「自社のリソースをどこまで自分たちで管理し、どこを外部に委託するか」という、IT戦略における「所有か利用か」という判断基準を理解することにあります。クラウド全盛の時代ですが、セキュリティ要件や既存資産の有効活用という観点から、依然としてハウジングを選択する企業は多く、この概念はインフラ構築の基礎知識として不可欠です。

参考リンク

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