平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問16 解説 SWOT分析の目的
SWOT分析で把握できるものはどれか。
- ア 経営環境 ✓ 正答
- イ 事業戦略
- ウ 事業目標
- エ 事業領域
解説
SWOT分析の「SWOT」という言葉に含まれる4つの要素(強み、弱み、機会、脅威)が、自社の内部と市場という「経営環境」を整理するためのものだと結びつければ、正解のアを選択できます。
4つの視点で経営環境を整理する
SWOT分析は、企業の経営環境を分析するための代表的なフレームワークです。以下の4つの頭文字をとった言葉です。
・Strength(強み):自社が他社より優れている点 ・Weakness(弱み):自社が他社より劣っている点 ・Opportunity(機会):市場の動向など、自社にとって追い風となる外的環境 ・Threat(脅威):競合の出現や法規制など、自社にとって向かい風となる外的環境
このうち、強みと弱みは「内部環境」であり、機会と脅威は「外部環境」に分類されます。これら2つの環境を掛け合わせることで、どのような戦略を立てるべきかが見えてくる仕組みです。
なぜ経営環境を知る必要があるのか
試験では、SWOT分析が「戦略」そのものなのか、それとも「戦略を立てるための材料」なのかを問う問題がよく出題されます。
戦略とは、「どこで戦い、どう勝つか」という意思決定の結果です。一方でSWOT分析は、その意思決定を下す前の「状況把握」のステップです。まずは現状(経営環境)を正しく認識しなければ、的外れな戦略を立ててしまうリスクがあるため、ITパスポートの経営戦略の分野では、SWOT分析は状況分析の手段として非常に重要視されています。
実務における分析の活用法
実際のビジネスの現場では、SWOT分析の結果をさらに一歩進めて「クロスSWOT分析」を行うことが一般的です。
・強み × 機会:強みを活かして機会を最大化する積極戦略 ・強み × 脅威:強みを活かして脅威を回避する差別化戦略 ・弱み × 機会:弱みを補強して機会をものにする改善戦略 ・弱み × 脅威:弱みをこれ以上悪化させないための防衛・撤退戦略
このように、単に環境を把握するだけでなく、把握した内容を組み合わせることで具体的なアクションプランへ落とし込むことができます。試験対策としては、まずは「SWOT分析=経営環境の分析」という関係性をしっかり押さえておきましょう。