平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問24 解説 デジタルディバイド
PC やインターネットなどの IT を利用する能力や機会の違いによって, 経済的又は社会的な格差が生じることを何というか。
- ア アクセシビリティ
- イ ダイバーシティ
- ウ ディジタルディバイド ✓ 正答
- エ ディジタルデモクラシー
解説
キーワードで判断する解き方
問題文にある「ITを利用する能力や機会の違い」と「経済的・社会的な格差」という2つの要素に注目してください。この2つを結びつける言葉は「デジタルディバイド(情報格差)」一択です。カタカナ語の用語問題では、定義のキーワードを正確に暗記していることが正解への最短ルートとなります。
デジタルディバイドとは何か
デジタルディバイド(Digital Divide)は、日本語では情報格差と訳されます。「ディバイド」は「分割する」「隔たり」という意味の英語です。
IT化が進む現代社会において、PCやスマートフォンを使いこなせる人、あるいは高速なインターネット環境を整えられる人と、そうでない人の間には、情報の入手スピードや量、さらには利便性において大きな差が生じます。この差が教育機会の格差や、就職・昇進といった経済的な格差に直結してしまう現象を指します。
選択肢の用語を整理する
ITパスポート試験では、似たようなカタカナ用語を混同させようとする選択肢がよく出題されます。それぞれの意味を正しく整理しておきましょう。
・アクセシビリティ 高齢者や障害者を含む誰もが、製品やサービス、情報に「アクセス(利用)」できる度合いを指します。Webサイトの文字サイズを変更できるようにしたり、読み上げ機能に対応させたりすることがアクセシビリティの向上にあたります。
・ダイバーシティ 多様性を意味します。性別、年齢、国籍、障害の有無など、個人の属性に関わらず、多様な人材がそれぞれの能力を発揮できる状態を指します。企業経営の分野で「ダイバーシティ経営」としてよく用いられます。
・ディジタルデモクラシー IT技術を活用して、国民が政治に直接的あるいは効率的に参加する仕組みを指します。電子投票やネットを通じた意見公募などが具体例です。
なぜこの知識が重要なのか
デジタルディバイドは単なる技術的な遅れの問題ではありません。現在は、行政手続きのオンライン化やキャッシュレス決済、あるいは求人情報そのものがインターネット上にしか存在しないケースが増えています。
ITを活用できない層が社会から取り残されてしまうと、その人たちが持つ本来の能力が社会で生かされなくなります。これは社会全体にとっても大きな損失です。ITパスポートの試験では、技術的な知識だけでなく、ITが社会に与える影響や、それが格差を生むという社会的な文脈を理解しているかどうかが問われます。DX(デジタルトランスフォーメーション)が推進される背景には、こうした格差を埋め、誰もが恩恵を受けられるようにするという側面があることも併せて覚えておくと良いでしょう。