ITパスポート試験 / 平成21年度 春期 ITパスポート試験 / 問35
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平成21年度 春期 ITパスポート試験 問35 解説 サービスデスクの業務

サービスデスクの主要な業務内容はどれか。

  1. ア ITサービスレベルを評価するため,システムの利用状況を調査,分析する。
  2. イ アプリケーションソフトウェアの品質を向上させるため,バグ発生の原因を追究する。
  3. ウ 次期システムを企画するため,システム化要望をヒアリングする。
  4. エ 利用者の利便性を向上させるため,トラブルなどの問合せに対応する。 ✓ 正答

解説

サービスデスクの役割は「利用者からの窓口」というキーワードに尽きます。選択肢の中で、ユーザーからの問い合わせやトラブル受付という「窓口業務」に該当するのはエだけであるため、これが正解となります。

サービスデスクとは何か

サービスデスクは、ITサービスマネジメントにおける中心的な機能の一つです。ITを利用している顧客や社員(ユーザー)からの問い合わせ、要望、トラブルの報告を一元的に受け付ける窓口(単一の連絡窓口)を指します。

もし、各システムの開発担当者に直接問い合わせる仕組みだと、ユーザーは「どこに連絡すればいいか分からない」という状態に陥り、担当者側も本来の作業を中断されて対応に追われることになります。サービスデスクを設けることで、専門の担当者が一次対応を行い、必要に応じて適切な専門チームへエスカレーション(取り次ぎ)を行うため、組織全体の効率が向上します。

誤った選択肢を排除する思考プロセス

この問題を解く際は、サービスデスクが「誰のどのような課題を解決する場所か」という目的に注目します。

アの「ITサービスレベルの評価」やイの「バグの原因追究」は、開発チームや品質管理、あるいは運用管理側の専門的な分析業務です。これらは「問い合わせ窓口」の役割を通り越した、より深い技術的・分析的なタスクです。

また、ウの「次期システムの企画」は、経営層やIT部門の企画担当が行う上流工程の業務です。サービスデスクがユーザーの要望を収集することはありますが、それはあくまで現場の困りごとの吸い上げであり、システム化の企画・立案とは役割のフェーズが異なります。

このように、サービスデスクを「窓口機能」と捉えることで、他の選択肢が「専門的な分析」や「企画業務」といった、別の役割であることを明確に切り分けることができます。

実務における位置づけ

ITパスポート試験でこの知識が問われる背景には、ITIL(アイティル:ITサービスマネジメントのベストプラクティス集)の考え方があります。組織がITを安定して提供するためには、技術的な対応だけでなく、ユーザーとの関係性を保つ「入り口」を整備することが不可欠です。

実際の現場では、サービスデスクに届いたトラブルの内容を記録・蓄積することで、「同じエラーが多発しているからシステム改修が必要である」という意思決定の根拠にもなります。つまり、サービスデスクは単なる「苦情処理の窓口」ではなく、ITサービスを改善するための「情報の入り口」としても機能しているのです。

参考リンク

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