ITパスポート試験 / 平成21年度 春期 ITパスポート試験 / 問36
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平成21年度 春期 ITパスポート試験 問36 解説 プロジェクト管理

プロジェクト管理においてマイルストーンに分類されるものはどれか。

  1. ア 結合テスト工程
  2. イ コーディング作業
  3. ウ 設計レビュー開始日 ✓ 正答
  4. エ 保守作業

解説

マイルストーンとは、プロジェクトの経過における「特定の点(節目)」を指します。期間を要する「作業」や「工程」ではなく、時間がかからない「イベント」や「期日」を選べば正解にたどり着けます。

マイルストーンと作業の違い

プロジェクト管理において、スケジュールを把握するために重要な概念がマイルストーンです。

マイルストーン(Milestone)は、本来は道路の距離標を指す言葉で、プロジェクトにおいては「ここまでにここまで進んでいるべき」という重要な通過点や節目を意味します。特徴は以下の通りです。

期間を持たない:マイルストーン自体は「〇月〇日」「完了」といった特定の時点を指すため、作業時間が発生しません。 進捗の指標:プロジェクトが計画通りに進んでいるかを判断するためのチェックポイントとして機能します。

一方で、選択肢にあるア「結合テスト工程」、イ「コーディング作業」、エ「保守作業」は、いずれも開始から終了まで一定の期間を要する活動です。これらは「タスク」や「アクティビティ」と呼ばれ、マイルストーンとは区別されます。

なぜ節目を見極める必要があるのか

試験でマイルストーンが問われる理由は、プロジェクトマネジメントの実務において、複雑な計画を管理しやすくするためです。

例えば、数ヶ月かかるプロジェクトをすべて「作業」として管理すると、進捗が遅れているのか順調なのか、中間の段階では判断が困難になります。そこで、「設計完了」「テスト開始」「顧客承認」といったマイルストーンをあらかじめ設定しておけば、その日までに完了しているべき成果物や状態が明確になり、プロジェクトの停滞を早期に発見できます。

今回の問題であれば、ウの「設計レビュー開始日」は、その日にレビューを行うというイベント(点)であり、その前後の期間を区切る役割を果たすため、マイルストーンの定義に合致するのです。

実務におけるマイルストーンの活用

ITの現場では、マイルストーンを「成果物との紐付け」に活用します。

例えば、マイルストーンを単なるカレンダー上の印として扱うのではなく、その時点までに「どの文書が完成しているべきか」「どの機能が動作しているべきか」という条件とセットで管理します。これにより、クライアントへの進捗報告や、チーム内での認識共有が極めてスムーズになります。もしマイルストーンで定めた基準が満たせなければ、その後の工程に手をつける前に立ち止まって対策を練る必要があり、プロジェクトの失敗を未然に防ぐガードレールとして機能します。

参考リンク

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