ITパスポート試験 / 平成21年度 春期 ITパスポート試験 / 問98
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平成21年度 春期 ITパスポート試験 問98 解説 作業時間の進捗率

別表1
設問図

Aさん,Bさんがそれぞれ1人で通販業務を行う場合の作業時間と1週間の通販業務の進捗率の関係を図のようなグラフで表す。Aさんが1人で通販業務を行う場合の作業時間と進捗率の関係を線分a,Bさんが1人で通販業務を行う場合の作業時間と進捗率の関係を線分bで表す。 AさんとBさんの2人が一緒に通販業務を行うとき,作業時間と1週間の通販業務の進捗率の関係を表す線分はどれか。

  1. ア. ① ✓ 正答
  2. イ. ②
  3. ウ. ③
  4. エ. ④

解説

この問題は、2人が同時に作業を行う場合の「作業効率の向上」をグラフ上でどのように表現するかを問うています。

正解にたどり着くためのもっとも簡単な方法は、2人が協力することで作業がより短時間で終わる(=単位時間あたりの進捗率が上がる)ことに注目することです。Aさん単独の線分aよりも、Bさん単独の線分bよりも、2人合わせた線分はより短い時間で100%に達するはずです。したがって、グラフ上では最も左側(急な傾き)にある線分を選択します。

効率化の概念と進捗率の関係

この問題の背後にあるのは、仕事量と作業時間、そして作業効率の関係です。1つの仕事を終えるまでの作業時間を TT とすると、単位時間あたりの進捗率 VVV=100/TV = 100 / T で表せます。

AさんとBさんが同時に作業する場合、全体の進捗率はそれぞれの進捗率を足し合わせたものになります。つまり、協力体制をとることで、1人あたりの作業速度を合わせた以上のスピードで仕事が進むことになります。これはIT現場におけるプロジェクト管理やリソース配分において非常に重要な考え方です。

グラフから判断する思考プロセス

  1. まず、線分aと線分bそれぞれの傾きを確認します。線分aは36時間で100%、線分bは45時間で100%に到達しています。
  2. 次に、2人が協力して作業する場合を考えます。2人の作業を合わせるということは、同じ作業時間に対する進捗率が単純に「Aの進捗+Bの進捗」となります。
  3. 数値で比較してみましょう。たとえば36時間経過した時点では、Aさんは100%完了しますが、Bさんはそれよりも少ない進捗率です。2人が協力すれば、36時間よりも短い時間で合計100%に到達します。
  4. グラフの横軸は作業時間です。100%に達するまでの時間が短くなるということは、グラフの線は「より左側」かつ「より急な傾き」で描かれる必要があります。
  5. 与えられた選択肢のうち、もっとも傾きが急な線分は①であるため、これが正解となります。

現場で活用される生産性の考え方

この問題のような「作業時間と進捗率」の関係を把握することは、ITエンジニアにとって必須のスキルです。システム開発の現場では、タスクを並行処理(マルチタスクやチームによる分担)することで、プロジェクト全体の日程を短縮できるかどうかの判断が求められます。

ただし、現実のプロジェクトでは「人数を増やせば増やすほど作業時間が短くなるわけではない」というブルックスの法則(遅れているソフトウェアプロジェクトへの要員追加は、プロジェクトをさらに遅らせる)も存在します。試験では単純な足し算として捉えて問題ありませんが、実務ではコミュニケーションコストや作業の依存関係も考慮する必要がある、という視点を持つとより深くITの仕組みを理解できます。

参考リンク

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