ITパスポート試験 / 平成22年度 秋期 ITパスポート試験 / 問15
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平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問15 解説 JANコードの構成

設問図

JAN コードを構成している項目の組合せのうち,適切なものはどれか。 JAN コードの構成: [ a ] , 商品アイテムコード, [ b ]

  1. ア a: 小売店コード, b: 価格
  2. イ a: 小売店コード, b: チェックディジット
  3. ウ a: メーカコード, b: 価格
  4. エ a: メーカコード, b: チェックディジット ✓ 正答

解説

JANコードは、どのメーカーの、どの商品か、を世界で一意に特定するための番号です。そのため、aには製造元を識別するメーカコード(GS1事業者コード)が入ります。また、スキャナでの読み取りミスを機械的に防ぐための数学的な検証用数値であるチェックディジットが末尾に付加されるため、bにはチェックディジットが入ります。

JANコードを構成する3つの要素

一般的に私たちが目にするJANコード(標準タイプ)は、13桁の数字で構成されています。

  1. 国コードとメーカコード(aの部分) 最初の数桁は国(日本は45または49から始まります)と、商品の製造元や販売元を識別するための事業者コードで構成されます。これにより、世界中のどの会社の製品であるかがわかります。

  2. 商品アイテムコード その事業者が自社の製品ラインナップに対して、重複しないように割り当てる任意の番号です。

  3. チェックディジット(bの部分) 入力ミスやスキャナの読み取りエラーを検出するために、左側の数字から一定の計算式に基づいて算出された最後の1桁です。読み取った値から計算した結果がこの数字と一致しない場合、エラーとして処理されます。

価格情報が含まれない理由と識別の仕組み

この問題で迷いやすいポイントは、価格情報の有無です。JANコードそのものには価格情報は含まれていません。もしパッケージのバーコードに価格を直接記録してしまうと、セールで値引きをしたり、店舗ごとに価格を変えたりする際に、バーコード自体を刷り直さなければならず、非常に非効率です。

実際には、レジでバーコードを読み取った際、コンピュータが店舗内のデータベースを参照し、そのコードに対応する最新の価格を瞬時に呼び出す仕組みになっています。この仕組みをPOS(Point of Sale:販売時点情報管理)システムと呼びます。選択肢にある小売店コードについても、個々の商品パッケージに印刷されるJANコードはメーカーが割り当てるものなので、特定の小売店を識別する情報は原則として含まれません。

ビジネスとITの接点としての役割

JANコードの知識は、単なる暗記項目ではなく、実社会における情報のデジタル化を理解するための重要な一歩です。物理的な物体に一意のID(識別子)を付与し、それをデータベースと紐付けることで、在庫管理の自動化や売れ筋商品の分析が可能になります。

この「IDによる管理」という考え方は、JANコードに限らず、WebシステムにおけるユーザーIDや、物流における荷物追跡番号など、あらゆるITシステムの根幹を支えています。問題を通して、目の前の商品がどのようにデータとして処理され、効率的な物流や販売が実現されているのかという背景を理解することが、ITパスポート試験が求める知識の活用能力につながります。

参考リンク

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