ITパスポート試験 / 平成22年度 春期 ITパスポート試験 / 問34
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平成22年度 春期 ITパスポート試験 問34 解説 ソフトウェア結合テスト

ソフトウェア結合テストに関して説明したものはどれか。

  1. ア 関連する業務処理を行っているシステムと結合して,正常に稼働することを確認する。
  2. イ すべての命令や分岐条件などを網羅するホワイトボックステストによってプログラムが仕様書どおりに動作することを確認する。
  3. ウ プログラマが検証ツールやチェックリストを利用して,プログラムがコーディング基準に従って作成されていることを確認する。
  4. エ プログラム間のインタフェースが整合していることを確認する。 ✓ 正答

解説

結合テストの判断ポイント

結合テスト(ソフトウェア結合テスト)の目的は、個別に作成・テストされた複数のプログラムを組み合わせた際に、それらが正しく連携できるかを確認することです。したがって、選択肢の中から「プログラム同士の連携」や「情報の受け渡し」に着目しているものを選べば正解にたどり着けます。

テスト工程における各段階の役割

システム開発のテスト工程は、段階的に範囲が広がっていくのが一般的です。それぞれの工程を混同しないことが、試験で得点するカギとなります。

  • 単体テスト:個々のプログラム(関数やメソッド単位)が、設計通りに動くかを確認します。命令網羅や分岐網羅といった、コードの内部構造を意識した手法がよく用いられます。
  • 結合テスト:複数のプログラムを組み合わせて、プログラム間のデータ受け渡しや、機能の呼び出しが正しく行われるかを確認します。
  • システムテスト:システム全体が、利用者の要求仕様をすべて満たしているか、業務フローとして正しく成立しているかを確認します。

今回の問題にある「プログラム間のインタフェースが整合していること」とは、AというプログラムからBというプログラムへデータを渡す際、データの形式や並び順が双方で一致しているか、といった「境界線上の接続」がスムーズかどうかを指しています。

選択肢の分析と消去法

試験本番では、なぜ他の選択肢が誤りなのかを理解しておくことで、応用問題にも対応できるようになります。

  • 選択肢ア:業務処理やシステム全体の稼働を確認するのは「システムテスト」や「運用テスト」の範囲です。
  • 選択肢イ:すべての命令や分岐網羅を確認するのは「単体テスト」の典型的な手法(ホワイトボックステスト)です。
  • 選択肢ウ:コーディング基準に沿っているかを確認する作業は「コードレビュー」や「静的テスト」と呼ばれます。

これらの選択肢は、結合テストという言葉の意味と照らし合わせると「範囲が広すぎる」か「詳細すぎる」かのどちらかに分類できます。結合テストは「プログラム同士の接続」という、中規模なスコープを担当していると整理しましょう。

現場で求められるテストの視点

この知識は、実際の開発現場において「なぜバグが発生したのか」を突き止める際に非常に重要になります。単体テストが完璧でも、結合テストでバグが出ることは頻繁にあります。例えば、プログラムAの設計者が「整数」を渡すつもりだったデータを、プログラムBの担当者が「文字型」として受け取っていた場合、単体テストではそれぞれのプログラムが正常でも、つなげた瞬間にエラーが発生します。

ITパスポート試験では、このように開発現場で直面する「役割分担の境界線」を意識させる問題が多く出題されます。どの工程で何を検証すべきかを明確に理解しておくことは、システム開発の流れを体系的に把握するために不可欠です。

参考リンク

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