平成22年度 春期 ITパスポート試験 問97 解説 SWOT分析の分類
〔S社の状況〕を次の図のようなマトリックスで整理する。〔S社の状況〕の(1)と(2)を図のa〜dに分類するとき,適切な組合せはどれか。
- ア ✓ 正答
- イ
- ウ
- エ
解説
この問題は、SWOT分析のフレームワークをマトリックス上に正しく配置できるかを問うものです。
解答を導くためのステップは以下の通りです。
- 問題文で提示された(1)の内容が「自社に関すること(内部)」か「市場や環境に関すること(外部)」かを判断し、次にそれが「強み・機会(有利)」か「弱み・脅威(不利)」かを判別する。
- 同様に(2)の内容も分類する。
- 導き出した属性を、図のa(内部・有利)、b(内部・不利)、c(外部・有利)、d(外部・不利)の各象限に当てはめて、選択肢の中から適切なものを選ぶ。
SWOT分析の基本構成
SWOT分析は、企業の経営環境を分析するための手法です。以下の4つの要素で構成されます。
- 強み(Strengths):内部環境における有利な要因(技術力、ブランド力など)
- 弱み(Weaknesses):内部環境における不利な要因(コスト高、人材不足など)
- 機会(Opportunities):外部環境における有利な要因(市場の拡大、競合の撤退など)
- 脅威(Threats):外部環境における不利な要因(規制強化、景気後退など)
問題の図では、これらが縦軸(内部環境・外部環境)と横軸(有利な面・不利な面)によって整理されています。
フレームワークへの当てはめ方
問題を解く際は、まず対象となる事象が「コントロールできるもの(内部)」か「コントロールできないもの(外部)」かを考えます。
例えば、社内の設備や人員は内部環境ですが、法律の改正や市場のトレンドは自社では変えられない外部環境です。次に、その事象が事業にとって「追い風(有利)」なのか「向かい風(不利)」なのかを判断します。
この分類を正確に行うことで、現状分析が客観的になります。
実務における活用シーン
この知識は、ビジネスの現場で戦略を立てる際の第一歩として活用されます。単に現状を整理するだけでなく、この後に行うクロスSWOT分析(強み×機会、弱み×脅威など)へとつなげることで、「どのような戦略をとるべきか」という具体的なアクションプランを導き出すための重要な土台となります。
ITパスポート試験においても、単なる用語の暗記ではなく、このフレームワークを使って「組織の状況を客観的に把握できる能力」が問われています。