ITパスポート試験 / 平成24年度 秋期 ITパスポート試験 / 問90
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平成24年度 秋期 ITパスポート試験 問90 解説 システム導入検討会のメモ

[ストラテジ] 問90 システム導入検討会のメモの中で、現時点で発生している問題点ではないが、 交通費申請でこれでよいという、システムへの要望を記述し ているものはどれか。

  1. ア (2) と (3) と (7)
  2. イ (3) と (6) と (9)
  3. ウ (3) と (7) と (8)
  4. エ (7) と (8) と (9) ✓ 正答

解説

この問題は、提示されたメモの中から、単なる「現状の不満(問題点)」と「将来に向けた希望(要望)」を論理的に切り分ける読解力が求められます。

正解にたどり着くための判断基準は、文脈が「現状への不平」を述べているか、「将来的にこうあってほしい」という未来の理想を述べているかを見極めることです。

要望と問題点を見分けるポイント

システム導入検討会のメモを読む際、以下のようなキーワードや語尾に注目します。

  • 問題点:現状に対して「~ができていない」「~が手間だ」「~が分かりにくい」といった、否定的な評価が含まれます。
  • 要望:システム導入に対して「~できるようにしたい」「~があると便利だ」「~という機能が欲しい」といった、プラスの機能追加や改善案が含まれます。

今回の問題文において、(7)「スマホで申請したい」、(8)「経路検索と連動してほしい」、(9)「カレンダーから自動で転記してほしい」といった記述は、現状の課題解決を超えた「システムに対するプラスの機能提案」にあたります。これらは、今の業務フローには存在しない、あるいは発展させた機能であるため、システム導入時に検討すべき要望といえます。

消去法と論理的な選別

選択肢を絞り込む際は、他の項目がなぜ「要望」に当てはまらないかを考えるのが近道です。

例えば、メモに「今のシステムでは検索ボタンが押しにくい」と書かれていれば、それは「改善が必要な問題点」です。「検索ボタンを大きくしてほしい」となれば要望に近いですが、前者のような表現はあくまで「現状の不具合」を指摘するものです。

今回の(7)(8)(9)が要望として分類される理由は、それらが既存のやり方の修正ではなく、新しい付加価値を求めるものだからです。逆に(1)~(6)に含まれる項目が「現在発生している不都合やミス」を指している場合、それらは優先的に解決すべき課題であり、単なる要望とは区別されます。

実務における要求定義の重要性

この問題は、システム開発の初期段階である「要求分析」の重要性を教えています。システムを導入する際、現場の担当者は「今のここが困っている」という苦情を言いがちです。しかし、開発側がそれらを聞き入れるだけでは、現状の不便が少し改善されるだけの「現状の延長線上のシステム」しかできません。

本当に優れたシステムを作るためには、ユーザーが潜在的に抱いている「こうなったらいいな」という要望を引き出し、それを実現可能な機能として落とし込む必要があります。このプロセスを「要求定義」と呼びます。

試験対策としては、単に正解を選ぶだけでなく、「この項目は今のシステムの欠陥を指摘しているのか、それとも新しい便利さを求めているのか」と一歩引いて分析する癖をつけることが、ストラテジ分野の得点源になります。

参考リンク

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