ITパスポート試験 / 平成25年度 秋期 ITパスポート試験 / 問43
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平成25年度 秋期 ITパスポート試験 問43 解説 システム開発の設計手順

システム開発における設計手順として,求められる要件を明確にしていく順に並べたものはどれか。

  1. 業務要件の定義,システム要件定義,ソフトウェア要件定義 ✓ 正答
  2. 業務要件の定義,ソフトウェア要件定義,システム要件定義
  3. システム要件定義,業務要件の定義,ソフトウェア要件定義
  4. システム要件定義,ソフトウェア要件定義,業務要件の定義

解説

この問題は「抽象度の高いものから具体的なものへ」という開発の流れを理解しているかを問うています。正解は「業務要件→システム要件→ソフトウェア要件」の順です。まずはビジネスの目的を定め、次にそれをシステムでどう解決するかを決め、最後にプログラミングなどの実装レベルに落とし込むという階層構造をイメージしてください。

段階的な詳細化の考え方

システム開発は、いきなりプログラムのコードを書くことはありません。いきなり詳細な技術の話に入ってしまうと、ビジネスの目的から外れた「誰も使わないシステム」が完成してしまうリスクがあるからです。そのため、以下のステップで徐々に内容を具体化していきます。

  1. 業務要件の定義:そもそも何のためにシステムを作るのか、現在のどのような業務課題を解決したいのかという、ビジネス上の要求を明らかにします。
  2. システム要件定義:業務を解決するために、システム全体としてどのような機能が必要か、性能やセキュリティはどうあるべきかを定めます。
  3. ソフトウェア要件定義:システム要件をさらに具体化し、画面のレイアウトやデータの構造、プログラムで処理する機能など、システムを構成するソフトウェア(アプリケーション)側の詳細な仕様に落とし込みます。

この順序を逆にすると、ビジネスの目的が曖昧なまま機能だけが増えてしまったり、技術的な制約ばかりが先行して業務効率が上がらなかったりと、開発が失敗に終わる可能性が高まります。

思考のステップ

選択肢を選ぶ際は、以下の視点を持つとスムーズです。

  • 誰の視点か:業務要件は「経営層やユーザー」、システム要件は「システム全体」、ソフトウェア要件は「開発者」に近い視点です。
  • 範囲の広さ:業務全体から始まり、システムという枠組みに絞り、最終的にソフトウェアという個別のパーツに落とし込むという「大→中→小」の順で並んでいるかを確認しましょう。

特に「業務要件」が最初に来るべきことは必須知識です。この視点があるだけで、選択肢の半分以上を即座に除外できます。

実務における位置付け

このプロセスは、ITパスポートの範囲を超えて、実際のシステムエンジニアの現場でも極めて重要です。上流工程と呼ばれるこの段階でどれだけ丁寧に関係者と合意形成できるかが、プロジェクトの成否を分けます。

試験対策としては、単に暗記するだけでなく、「なぜこの順序でないといけないのか?」という理由をセットで覚えるようにしてください。要件定義の不備は、後の工程になるほど修正コストが莫大になるため、この段階的な進め方はすべてのITプロジェクトにおける基本原則となっています。

参考リンク

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