平成25年度 春期 ITパスポート試験 公開問題 問17 解説 BtoEの定義
BtoEの取引に該当するものはどれか。
- ア インターネット上で開催されるオークションで,参加者が他の参加者から商品を購入する。
- イ 企業が自社の従業員に対し,インターネットを利用した社員向けの福利厚生,教育などのサービスを提供する。 ✓ 正答
- ウ 自動車メーカがインターネットを利用し,世界中のベンダから部品や材料を調達する。
- エ 旅行会社がインターネットを利用し,消費者向けにキャンペーン案内やチケットの予約販売を行う。
解説
取引のアルファベット表記から相手先を見抜く
BtoEのBはBusiness(企業)、EはEmployee(従業員)の頭文字です。この問題は、アルファベットがそれぞれ誰を指しているかを照らし合わせるだけで正解にたどり着けます。選択肢を見る際は、まず「誰と誰の取引か」という登場人物を整理することが判断の決め手です。
BtoEと他の電子商取引の分類
電子商取引(EC)は、取引の当事者が誰であるかによって呼び名が決まります。主要な分類を理解しておけば、試験本番で迷うことはありません。
・BtoC(Business to Consumer):企業と消費者の取引 ・BtoB(Business to Business):企業と企業の取引 ・CtoC(Consumer to Consumer):消費者と消費者の取引 ・BtoE(Business to Employee):企業と従業員の取引
今回の問題文にある各選択肢をこの分類に当てはめてみましょう。
ア:参加者から参加者が購入するため、CtoCに該当します。 イ:企業が自社の従業員にサービスを提供するため、BtoEとなります。 ウ:自動車メーカーと部品メーカーという企業間取引のため、BtoBです。 エ:旅行会社という企業が消費者へサービスを提供するため、BtoCです。
登場人物の整理と選択のプロセス
問題を解くためのポイントは、各選択肢の「主体(サービス提供者)」と「対象(利用する側)」を明確に区別することです。
- 最初の文字(B, Cなど)に注目する:例えばBtoEなら、企業が主体となって動いているかを確認します。
- 二つ目の文字に注目する:BtoEなら、相手が従業員であるかを確認します。
ITパスポート試験では、しばしば「BtoB」や「BtoC」などの略語が正誤判定の焦点になります。これらは社会インフラやビジネスモデルの根幹をなす概念であり、ITを活用したビジネスの全体像を把握するために欠かせない知識です。例えば、社内システムの構築や福利厚生サイトの導入を行う際、「これは従業員向けのサービスだからBtoEだな」と定義を意識することで、必要な機能やセキュリティ要件がより具体的に見えてくるようになります。
電子商取引が広がる背景
現代の企業経営において、BtoEの取り組みは非常に重要です。かつては福利厚生や経費精算などの手続きは紙ベースで行われていましたが、現在は社内ポータルサイトや専用アプリを通じたオンライン手続きが主流です。これにより、企業側は事務コストを削減でき、従業員側は場所や時間を選ばずに手続きができるというメリットがあります。このように、IT技術は単に顧客とのビジネスだけでなく、企業内の生産性向上にも深く活用されているのです。